平成29年度 シラバス
授業科目
制御工学
担当教員
粂野 紘範
開講期
後期
科目番号
610005
対象学年・学科・コース
1年 生産工学専攻
単位区分
必修
学修単位
単位数
2
授業概要・授業方針
自動制御は,現在の社会では欠かすことのできない技術であり,ありとあらゆる分野で使用されている.本講義では自動制御における古典制御理論から,現代制御理論までを学ぶ.機械工学コースの学生にとっては本科科目の振り返りの部分が多いが,環境材料工学コースではより発展的な内容となる.なお,環境材料工学コースは選択科目である.
到達目標
  1. 制御システムの基本的な構成が理解できる
  2. 伝達関数が理解できる
  3. 古典的なシステム論が理解できる
  4. 古典的な制御系が設計できる
  5. 状態空間法が理解できる
  6. 現代的なシステム論が理解できる
  7. 状態方程式に基づく制御系が設計できる
教科書
JSMEテキストシリーズ 制御工学  日本機械学会
参考書
「制御工学の考え方」,木村英紀著,講談社
「制御システム技術の理論と応用」,角・広井共著,電気書院
「自動制御とは何か」,示村悦二郎著 (コロナ社)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 制御システムの基本的な構成 1
2 伝達関数 2
3 システムの周波数応答 3
4 システムの安定性 3
5 システムの時間応答 3
6 制御システムの古典的設計手法 4
7 PID制御 4
8 中間試験
9 状態空間法 5
10 状態方程式と伝達関数の相互変換 5
11 システムの座標変換 6
12 モード分解 6
13 可制御性・可観測性 6
14 状態方程式とリアプノフ安定 6
15 状態フィードバックと極配置法 7
16 期末試験
17 最適制御・状態観測器 7
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 制御システムの基本的な構成が説明できる 制御システムの基本的な構成が理解できる 制御システムの基本的な構成が理解できない A・B・C
2 伝達関数が理解できる 伝達関数が概念が理解できる 伝達関数が理解できていない A・B・C
3 古典的なシステム論(周波数応答・安定性・時間応答)が理解できる 古典的なシステム論の基本が理解できる 古典的なシステム論が理解できていない A・B・C
4 古典的な制御系(PID制御)が設計できる 古典的な制御系が理解できている 古典的な制御系が理解できていない A・B・C
5 状態空間法でシステムを表現できる 状態空間法が理解できる 状態空間法が理解できていない A・B・C
6 現代的なシステム論(座標変換・モード分解・可制御・可観測・安定性)が理解できる 現代的なシステム論の基本が理解できる 現代的なシステム論が理解できていない A・B・C
7 状態方程式に基づく制御系(状態フィードバック・極配置法)が設計できる 状態方程式に基づく制御系(状態フィードバック)が理解できている 状態方程式に基づく制御系が理解できていない A・B・C
到達度評価
評価は,前半・後半の確認テストを100%とする.
ただし,授業の欠課回数が1/4を越えた場合は,原則として単位を認定しない.
履修上の注意
本講義では,自動制御の概念を理解してもらうことに重点を置いています.産業での制御技術の適用事例については,参考書に挙げた書籍を通読するを薦めます.
事前学習・自己学習・関連科目
事前学習:教科書を読んでおいてください.
関連科目:本科 メカトロニクス応用,機械制御,計測工学.
履修上の注意:本講義では,自動制御の概念を理解してもらうことに重点を置いています.産業での制御技術の適用事例については,参考書に挙げた書籍を通読するを薦めます.
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース) B-1
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)