平成27年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
エネルギー材料工学 朝日太郎 後期
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
151504 5年　環境材料工学科 学修単位・選択必修 1単位
授業概要
放射線は、医療上の診断や治療をはじめ、理学・工学・農学・薬学などの多くの領域で利用されている。また、現在社会においてエネルギー問題は最重要課題であり、原子力やそれに関連して、放射線や放射能に関するに関する知識は不可欠なものである。このような背景を踏まえ、本講義では正しい放射線や放射能の知識を理解することを目的として、放射線の基礎、人体への影響・防御・除去方法などについて総合的に学ぶことを目的とする。
　　到達目標
　　　1. 放射能、放射線の違いについて理解できること。
　　　2. 放射線が物質に照射されたときの現象について理解できること。
　　　3. 放射線の測定方法の基礎について理解できること。
　　　4. 放射線の生体影響の基礎について理解できること。
　　　5. 放射線被ばくと防御の基礎について理解できること。
教科書
放射線の科学、小澤・安西・松本　著、東京化学同人
参考書
現在放射化学、海老原 著、化学同人
絵解き 放射線のやさしい知識、飯田博美、安齋育郎 著、オーム社
現在 原子力工学（第二版）、大山 著、オーム社
授業の進め方
教科書を中心に板書形式で講義を進める。課題を適時実施して、講義内容の理解度を深める。また、関連する分野の科学記事などを紹介し、広く環境科学や材料科学に関する内容への興味を深めてもらう。
授業内容
自己点検　
1 放射線の基礎�　癖�射線とは？）
2 放射線の基礎�◆癖�射線の働き）
3 放射線の基礎��（放射線の単位）
4 放射線の測定�　兵命榛醉僂鰺�用する検出）
5 放射線の測定�◆陛杜ズ醉僂鰺�用する検出）
6 放射線の測定��（蛍光作用を利用する検出）
7 放射線の測定�ぁ焚蹴愴娠�を利用する検出）
8 中間試験
9 放射線の生体影響�　癖�射線による細胞への影響）
10 放射線の生体影響�◆糞杣�線量と等価線量、実行線量）
11 放射線の生体影響��（確定的影響と確率的影響）
12 放射線の生体影響�ぁ癖�射線障害の症状）
13 放射線被ばくと防御�　奮杏�被ばくと内部被ばく）
14 放射線被ばくと防御�◆僻錣个�線量の測定）
15 期末試験
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、（４５時間−講義時間）以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{（４５時間−講義時間） ×3 /4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。（各課題ごとの時間は担当教員が設定する。）
成績は、定期試験80%、課題・小テスト等20%として評価する。課題等の提出物は期限内に提出されたものについて評価する。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
これまでに学習した関連周辺分野（無機・有機化学、物理化学、環境科学など）の復習が必須である。これらの内容を統合して、原子力発電を通じたエネルギー問題に関しても、身近な例を通じて興味・関心を持って正しい理解をして欲しい。参考書も大いに活用すべきである。また、X線作業主任者試験の内容とも重なる内容が多いので、資格取得にも積極的にチャレンジしてほしい。

なお、私語や居眠り、無断退席等の行為は厳禁である。周囲への配慮が見られない受講態度だと判断した場合には、退席を命じることもある。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)		 学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース