電磁気学２シラバス

授業科目

担当教員

開講期

電磁気学２

（前期）加藤　克巳、（後期）加藤　茂

通年

科目番号

対象学年

履修上の注意

単位数

121426

4年　電気情報工学科

学修単位・選択必修

2単位

授業概要
電磁気学２では主に磁気に関する学習を行う。前期では、磁気現象の基礎を学んだ後、電流から磁界を求めるための各種計算を中心に演習を交えて学習を進める。後期では、電磁力や電磁誘導、インダクタンスの各種計算について、演習を交えて学習を進めていく。
　　到達目標
　　　1. 電気と磁気の関係が理解できること。
　　　2. 磁性体の特性が理解できること。
　　　3. アンペアの法則、ビオ・サバールの法則を用いて、電流が作る磁界の計算ができること。
　　　4. 磁気回路の概念が理解でき、起磁力、磁気抵抗などの計算ができること。
　　　5. 電磁力、電磁誘導が理解でき、それらの計算ができること。
　　　6. インダクタンス（自己および相互）の概念が理解でき、それらの計算ができること。

教科書: やくにたつ電磁気学　平井紀光　著　ムイスリ出版
参考書: 詳解　電気磁気学演習　　後藤、山崎　共著　　共立出版　; 基礎電磁気学　　電気学会

授業の進め方
講義と演習を並行して進める。また、レポートなどの提出物により、理解度を点検する。

授業内容

	前期	自己点検		後期	自己点検
1	磁界、磁力線と磁束		1	フレミングの左手の法則と電磁力の概念
2	磁界と磁束密度、透磁率		2	ループ電流による電磁力やトルクの計算
3	電気量と磁気量の関係		3	電流相互間に働く力
4	磁性体と磁化		4	フレミングの右手の法則
5	強磁性体とヒステリシス特性		5	ファラデーの法則
6	電流と磁界、右ネジの法則		6	移動導体やコイルに発生する起電力の計算
7	ビオ・サバールの法則		7	磁界中で運動する電子に作用する力
8	中間試験		8	中間試験
9	ビオ・サバールの法則を用いた磁界計算１		9	自己誘導と自己インダクタンス
10	ビオ・サバールの法則を用いた磁界計算２		10	自己インダクタンスの計算
11	アンペアの法則		11	相互インダクタンス
12	アンペアの法則を用いた磁界計算１		12	相互インダクタンスの計算
13	アンペアの法則を用いた磁界計算２		13	インダクタンスに蓄えられるエネルギー
14	磁気回路		14	渦電流と表皮効果
15	期末試験		15	期末試験

成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、（90時間－講義時間）以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題のうち、（90時間－講義時間）× 3 /4 時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。（各課題ごとの時間は担当教員が設定する。）
成績は、定期試験70%、課題提出30% として評価する。

学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
事前学習：3年次の「電磁気学１」の内容を十分理解しておくこと。
履修上の注意：電磁気学は電気工学の基礎となる原理や法則をまとめたものです。したがって、その内容は電気情報工学科の学生として、どうしても身につけておかねばならないものです。特に、電界、電位、静電容量、磁界、インダクタンスなどの物理量の意味をしっかりと身につけて、自分自身の言葉でその説明ができるように心がけて下さい。
関連科目：4年の「電気機器A」、5 年の「電力工学B」「電気機器B」で、磁界やインダクタンス、電磁力、誘導の計算を行う際に「電磁気学2」の知識を必要とします。また、多くの大学、専攻科の電気系学科等への進学に際し、その学力試験には電磁気学、電気回路が課せられています。

学習・教育目標 (生産工学)

学習・教育目標
(電子工学)

学習・教育目標
(生物応用化学)

機械工学コース

環境材料工学コース

A-1