人間と倫理シラバス

授業科目

担当教員

開講期

人間と倫理

濱井潤也

前期

科目番号

対象学年

履修上の注意

単位数

600001

2年　全専攻

必修

2単位

授業概要
西洋の倫理・哲学思想の基礎的な考え方を学び，「自由」，「人権」，「平等」に象徴される現代社会における「正しさ」の背景及びその問題点を考えることによって，今後の人生における多様な問題を悩み生き抜くヒントを共に探しましょう。
　　到達目標
　　　1. リベラリズムの源泉となる諸思想の特徴について理解する。
　　　2. コミュニタリアニズムの諸思想の特徴について理解する。
　　　3. グループディスカッションを通じて，他者と意見交換を行う。
　　　4. 現代社会の抱える諸問題に対して，自分なりの見解を理論立てて表現する。

教科書: 配布プリント
参考書: 『リベラル・コミュニタリアン論争』アダム・スウィフト，スティーヴン・ムルホール著，谷澤正嗣，飯島昇蔵訳，勁草書房; 『政治と情念－より平等なリベラリズムへ』マイケル・ウォルツァー著，齋藤純一，和田泰一訳，風行社; 『多文化社会ケベックの挑戦－文化的差異に関する調和の実践ブシャール=テイラー報告－』ジェラール・ブシャール，チャールズ・テイラー編，竹中豊，飯笹佐代子訳，明石書店; 他適宜講義内で紹介

授業の進め方
主に資料プリントを配布し，講義形式で行います。必要に応じて事前学習，課題等を提示し，授業内でグループディスカッション等主体的な参加を要する学習機会を設けます。

授業内容

自己点検　

1	何のために生きるのか？－倫理・哲学における「善」と「正しさ」－
2	社会は何のためにあるのか？－ホッブズの社会契約説－
3	善の尺度を明確化しよう－功利主義－
4	内なる道徳法則に従え！－カントの道徳論と「自由」－
5	やりたいこととやるべきこと：ヘーゲルの市民社会論
6	文句無しの平等：ロールズの正義論
7	情念とアソシエーション：ウォルツァーのコミュニタリアニズム①
8	いくつもの「正しさ」の中で：ウォルツァーのコミュニタリアニズム②
9	グローバルな市民社会構想：ウォルツァーのコミュニタリアニズム③
10	「私とは何か」＝「私はどこにいるのか」？：テイラーのコミュニタリアニズム①
11	「善の構想」と個人主義：テイラーのコミュニタリアニズム②
12	ケベック問題：テイラーのコミュニタリアニズム③
13	マルチからインターカルチュラリズムへ：テイラーのコミュニタリアニズム④
14	日本のこれからを考えてみよう
15	期末試験

成績評価の方法
期末試験（記述式）（50％），レポート（30％），授業への貢献度（20％）により評価します。ディスカッションや質疑応答での積極的な発言を期待します。

学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
本授業では，倫理・哲学の中でも政治哲学，とりわけ現代社会の諸問題を考える際にも助けとなる物の見方，考え方を学びます。日々ニュースになる話題においても，授業で学んだことを活かして考え，自分の意見をはっきりと表現できるように練習しましょう。

学習・教育目標 (生産工学)

学習・教育目標
(電子工学)

学習・教育目標
(生物応用化学)

機械工学コース

環境材料工学コース