平成26年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
応用物理1 安里 光裕 通年
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
110301 3年 機械工学科 2単位
授業概要
応用物理1では、音波、および、光波について学んだ後、質点の力学について微分・積分、ベクトルなどを用いてより深く学ぶ。
  到達目標
   1. 音波、光波で起こる現象を理解し、説明や計算ができるようにする。
   2. 位置・速度・加速度の関係を微分・積分を用いて理解し、計算ができるようにする。
   3. 微分方程式としての運動方程式を立て、計算ができるようにする。
   4. 回転運動、および、関係する物理量について理解する。
教科書
高専の物理 第5版 和達三樹 小暮陽三 他 森北出版
初歩から学ぶ基礎物理学 熱・波動 柴田洋一 他 大日本図書
初歩から学ぶ基礎物理学 力学II 柴田洋一 他 大日本図書
高専の応用物理 第2版 和達三樹 小暮陽三 他 森北出版
参考書
熱・波動 問題集 柴田洋一 他 大日本図書
授業の進め方
授業は、教科書を中心にした講義形式で行う。物理を身近に感じ、理解を促すためになるべく多くの演示実験を取り入れる。また理解の定着をはかるために、授業の進行に合わせ適宜小テストや演習、宿題を課す。
授業内容
前期 自己点検 後期 自己点検
1 ガイダンス、音波の速さ、音の三要素 1 位置・速度・加速度1(直線運動)
2 音波の反射、屈折、回折 2 位置・速度・加速度2(平面運動)
3 音波の干渉、うなり 3 運動の三法則
4 弦の固有振動 4 運動方程式1(微分方程式)
5 気柱の固有振動 5 運動方程式2(運動の解析)
6 共振、共鳴 6 仕事と仕事率
7 ドップラー効果 7 運動エネルギーと位置エネルギー
8 中間試験 8 中間試験
9 光の速さ、光の反射、屈折 9 保存力、力学的エネルギー保存則
10 光の回折・干渉1(ヤングの実験) 10 角運動量
11 光の回折・干渉2(回折格子) 11 力のモーメント
12 偏光、光の分散、スペクトル 12 角運動量保存則
13 レンズ1 13 慣性モーメント
14 レンズ2 14 座標変換と慣性力
15 期末試験 15 学年末試験
成績評価の方法
試験成績を80%、小テスト、課題等を20%で評価する。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
「授業内容」に対応する教科書および配布プリントの内容を事前に読んでおくこと。前期は物理2で学習した波動分野についての応用として、音と光を学ぶ。2年生での学習内容を十分に復習しておくこと。後期は微分・積分を用いた力学を学ぶ。物理1、物理2の力学分野十分に復習しておくとともに、数学で学習する微分・積分をしっかり理解しておくこと。
本科目は応用物理2と関連している。
自然科学の基礎である物理法則をしっかり学んで欲しい。公式をただ暗記するのではなく、式の物理的な意味を理解して欲しい。