平成26年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
材料プロセス工学 小原昌弘 前
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
151511 5年　環境材料工学科 学修単位 1単位
授業概要
日々我々が利用している工業製品は、素材の切断、成形、接合などの各工程を経て製造されている。本授業では、この「もの造り」に欠かすことのできない素材の加工技術である接合技術について学ぶ。
　　到達目標
　　　1. 工業製品の製造過程における接合技術の位置付けとその重要性が説明できる。
　　　2. 材料の接合はどの様な仕組みで行われるのかが説明できる。
　　　3. 代表的な溶接方法について種類とその原理について説明できる。
　　　4. 代表的な材料において信頼性の高い接合部を得るには何に留意する必要があるのかを説明できる。
　　　5. 接合部の欠陥を検出するための非破壊試験方法を説明できる。
教科書
毎回プリントを準備して配布する。
参考書
新版　溶接・接合技術入門　溶接学会編　（産報出版）
　この参考書は日本溶接協会のホームページで閲覧できるので学習に活用すること。
　　　http://www-it.jwes.or.jp/index.jsp#page=p1
授業の進め方
授業は、プリントの内容に沿ってパワーポイントを用いて講義を進める。出来るだけ多くの動画を用いて、実際の溶接の様子やその溶接現象を見せることによって、理解を深めさせる。接合工学を学ぶ上では、金属材料学の知識は必須であり、必要に応じてトピックスとして取り上げ復習する。
授業内容
自己点検　
1 もの造りと接合技術
2 接合方法の分類と接合原理
3 各種接合方法
4 新しい接合技術
5 金属材料の基礎（鉄鋼材料）
6 アークプラズマと溶接現象
7 熱伝導による母材の溶融
8 溶接金属の凝固現象
9 溶接熱影響による母材材質の変化
10 溶接欠陥の発生とその防止
11 各種材料の溶接
12 継手の性能評価試験と溶接性試験
13 溶接残留応力と変形
14 接合部の非破壊試験
15 期末試験および解答の解説
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、(45時間−講義時間）以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{（45時間−講義時間）×3 /4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。
毎回、前回講義の内容に関しての小テストを行う。
定期試験結果80%、小テスト10％、課題10%として評価する。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
溶接・接合技術は小さな電子部品から、大型タンカーや東京ツカイツリーなどの巨大構造物に至るまで、身近なところで使われているもの造りに必要不可欠なコア技術です。この授業では、接合原理から始めて産業界での実用例に至るまで、広く接合技術全般について学びます。授業を受けるにあたって、
�，海亮�業を理解するうえで金属材料学の知識が必要なので、良く復習しておくこと。
��配布するプリント内容を良く復習すること。参考図書として挙げた「新版溶接・接合技術入門」は溶接協会のホームページで閲覧できるので活用すること。
本科目は、４年での材料物理学および材料加工学と関連がある。また、５年での環境材料工学実験３および４を行いながら学習効果を高めて欲しい。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)		 学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
B B-2