平成26年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
金属材料学2 日野孝紀 前期
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
151501 5年 環境材料工学科 選択必修 1単位
授業概要
非鉄金属材料の諸性質、用途、問題点、新素材開発の現状などを取り上げる。本講義では多量に生産され、比較的広範囲に用途をもつ合金材料と機能性材料を主体とする。
  到達目標
   1. 鉄鋼材料と比較した場合の非鉄金属材料の特徴の差異を理解できること。
   2. 状態図をもとに、時効と析出の機構が理解できること。
   3. 転位の役割が理解できること。
   4. 変形機構が理解できること。
教科書
非鉄材料 日本金属学会
参考書
非鉄金属材料 椙山正孝 コロナ社
授業の進め方
講義と演習
授業内容
自己点検 
1 非鉄金属の歴史と環境
2 純銅(環境にやさしい金属)
3 銅合金の基礎特性
4 ニッケル合金(環境と腐食防食)
5 アルミニウム(リサイクル性)
6 アルミニウム合金の基礎特性
7 時効析出現象
8 中間試験
9 チタンの溶解、鋳造、加工
10 チタン合金の基礎特性
11 形状記憶合金とそのメカニズム
12 低融点金属とその合金(合金特性と環境負荷)
13 特殊合金(アモルファス合金と超塑性合金)
14 水素吸蔵合金(次世代に期待されるクリーンエネルギー)
15 期末試験
成績評価の方法
成績は定期試験を80%、レポートを20%とする。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
 非鉄金属材料の種類は非常に多く、特性も様々である。全ての項目を暗記する必要はないが、材料全体の大まかな把握をしてほしい。特に鉄鋼材料と比較した場合の特徴は理解してほしい。状態図と熱力学をよく勉強して種々の特性を理解してほしい。
 本シラバスは講義ノートに貼りつけ、予習や復習の時以外に講義中も授業内容を参照できるようにすること。授業内容を補足する配布プリントは、ノートに貼り付け良く復習しておくこと。演習課題等は、しっかりと解けるようになっておくこと。本講義に関連する内容を復習するため、問題演習を行うので、電卓を持参のこと。板書内容はノートにしっかりとまとめ、定期試験には、対策を十分に行い受験すること。
 レポート課題の解答には、参考書やWeb 等から得た情報を丸写しすることなく、図を交えながら自分の言葉で書き文章力を養って欲しい。また、引用元は明確に示すこと。
 本科目の理解には金属材料学1、材料加工学の基礎的な素養を必要とする。内容は複合材料、環境材料工学実験3、4と連携しており、材料強度学、材料プロセス工学、卒業研究のための基礎となる。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
  B-1