平成26年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
材料加工学 松英 達也 通年
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
151410 4年 材料工学科 選択必修 2単位
授業概要
前期の前半は材料加工法の中での鋳造法の位置づけと概要のついて学ぶ。前期後半より塑性加工技術の概要と特徴、塑性変形の巨視的概念と微視的概念、塑性加工の力学的取り扱い並びに加工機械と材料の変形挙動との関連を理解する。
  到達目標
   1. 塑性加工、切削加工と比較して、鋳造法の特色を理解できること。
   2. 造型方法の基本を理解すること。
   3. 塑性加工を簡潔に説明でき,材料加工法の中における位置づけを説明できること。
   4. 公称応力,公称ひずみ,真応力,対数ひずみ(真ひずみ)について基礎的な問題が解けること。
   5. 材料の変形抵抗について理解でき,それを数式化したときに数値計算できること。
   6. 丸棒の一軸引張における「くびれ」発生に関係する基礎的な問題が解けること。
   7. 板材の成形加工法における特質を理解できること。
   8. 応力テンソルが理解でき、モールの応力円について基礎的な問題が解けること。
   9. 材料の降伏条件について基礎的な問題が解けること。
教科書
プリント
塑性加工学  大矢根守哉 監修  (養賢堂)
参考書
鋳造関係・塑性加工関係の参考書は図書館に多数ある。
基礎塑性加工学 川並高雄、他3名編著 大賀秀一、他4名著
授業の進め方
板書を中心に適時Power Pointなどを用いて講義を進める。
授業内容
前期 自己点検 後期 自己点検
1 塑性加工の概要  1 塑性力学の基礎2(応力テンソル2)
2 塑性加工の分類と特徴 2 塑性力学の基礎3(モールの応力円)
3 金属材料の変形抵抗1(1軸応力状態の応力とひずみ) 3 塑性力学の基礎3(3軸応力)
4 金属材料の変形抵抗2(バウジンガー効果) 4 塑性力学の基礎3(偏差応力)
5 金属材料の変形抵抗3(変形抵抗曲線) 5 塑性力学の基礎3(内部に蓄えられるエネルギー)
6 金属材料の変形抵抗3(塑性変形エネルギー)法) 6 降伏条件(トレスカおよびミーゼスの降伏条件)
7 変形抵抗に影響する因子1(ひずみの影響) 7 加工法の種類と鋳造
8 中間試験 8 中間試験
9 変形抵抗に影響する因子2(降伏現象とひずみ時効) 9 造型法(鋳型、鋳造方案など)
10 材料の加工限界 10 鋳物の種類1(鋳鉄について)
11 材料の加工限界(くびれと材料特性) 11 鋳物の種類2(鋳鋼について)
12 塑性加工のトライボロジ−1 12 鋳物の種類3(銅合金、アルミ合金について)
13 塑性加工のトライボロジ−2 13 鋳造法の種類1(砂型鋳造、一方向凝固
14 塑性力学の基礎1(応力テンソル1) 14 鋳造法の種類2(圧力鋳造法)
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
成績は定期試験の点を80%、レポート・小テスト等の評価を20%とする。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
加工学は機械工作法、材料力学から繋がる科目である。材料の加工は機械工作によって行われるため、工作法の知識が基礎となる。また、塑性変形は弾性変形の後に起こる変形であるため、材料力学の知識が前提となる。さらに、塑性変形後の材料特性の理解には金属材料学および材料科学の知識も必要となる。事前学習としては、上記科目の内容を着実に身につけておくこと。また、授業前には教科書の該当範囲を予習しておくこと。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
  B-2