平成26年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
応用倫理学 高橋 祥吾 通年
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
104210 5年 全学科 同時開講 2単位
授業概要
代表的な西洋倫理・哲学思想を学ぶことにより、自己の生き方を考えるという一生をかけての課題のための基礎を形成する。また、伝統的な倫理思想の学習をふまえて、生命倫理学の領域の諸問題について理解し、われわれが生きている現代社会の特質について考える。
生物応用化学科は選択必修科目です。
  到達目標
   1. 倫理思想史における基本概念を理解し、簡単に説明できるようにする。
   2. 応用倫理学とは何かを理解する。
   3. 生命倫理学とは何かを理解する。
   4. 生命と医療をめぐる諸問題について理解し、それらについて自分の意見を表明できるようにする。
教科書
配布プリント
参考書
入門・医療倫理  赤林朗 編  (勁草書房)
バイオエシックス入門  今川道夫・香川知晶 編  (東信堂)
世界の名著 (中央公論社)
世界の大思想 (河出書房新社)
授業の進め方
必要に応じて配布する資料プリントと板書を中心に講義形式で進める。生命倫理学関連については、論理的な思考と表現に慣れることを目的に、レポートを課す。
授業内容
前期 自己点検 後期 自己点検
1 導入:倫理および応用倫理学について 1 「生命倫理学」とは
2 古代ギリシアの倫理思想:価値相対主義の倫理(ソフィスト) 2 生命倫理学の基礎知識
3 古代ギリシアの倫理思想:プラトン 3 人工妊娠中絶の歴史
4 古代ギリシアの倫理思想:アリストテレス 4 人工妊娠中絶(トムソンの議論)
5 イエスの教え 5 人工妊娠中絶(トゥーリーの議論)
6 現代の徳倫理 6 人工妊娠中絶(ハーストハウスの議論)
7 倫理的相対主義 7 不妊治療としての生殖技術:生殖技術の実際
8 権利と義務 8 不妊治療としての生殖技術:生殖技術をめぐる諸問題
9 動機主義の倫理:カントの倫理思想(1) 9 不妊治療としての生殖技術:生殖技術の本質
10 動機主義の倫理:カントの倫理思想(2) 10 脳死をめぐる議論
11 結果主義の倫理:英国功利主義の倫理思想(1) 11 臓器移植:脳死と臓器移植、臓器移植の歴史
12 結果主義の倫理:英国功利主義の倫理思想(2) 12 臓器移植:臓器移植をめぐる諸問題
13 正義の理論:ロールズ(1) 13 臓器移植:臓器移植の本質と思想
14 正義の理論:ロールズ(2) 14 応用倫理学の展開
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験(70%)とレポート(30%)により評価する。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
技術者である以前に教養豊かな社会人であるために、また、生命と医療をめぐる諸問題や技術者の役割を考える手がかりを探るため、倫理的そして論理的に思考するための考え方を学んでもらいます。そのため一年の「倫理」で学んだ内容を前堤として授業を進めますので、事前に「倫理」の復習をぜひ行ってください。また、生命・医療に関する事柄について、日頃から新聞やTVニュース等を通じて、現代社会の動向をチェックしてください。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
D-2、D-1 D-2、D-1 D-1 A-2、D-3