平成26年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
化学2 矢野 潤・柴田 亮・石井 裕二 通年
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
102440 2年 全学科 必修 2単位
授業概要
 化学2では、化学1で学んだ物質の構造、物質の変化を基礎として我々の生活に関わりの深い無機物質および有機物質について、性質、構造、反応、用途などを具体的かつ系統的に学習する。さらに、代表的な天然および合成高分子化合物について学習する。また、化学物質に起因する環境問題を理解するための基礎的事項を学ぶ。

  到達目標
   1. 気体の分子の熱運動について理解できること。
   2. 溶媒、溶質分子の極性と溶解度を説明できること。
   3. 反応速度と濃度・温度の関係を説明できること。
   4. 化学平衡の概念について説明できること。
   5. 水溶液中の化学平衡、電離平衡・溶解平衡の計算ができること。
   6. 重要金属(鉄・銅・アルミニウム)の性質、製法と応用例について説明できること。
   7. 有機化合物の構造と基本的性質を理解すること。
   8. 糖質およびタンパク質の基礎について説明できること。
   9. 合成樹脂の化学の基礎的なことを説明できること
   10. 薬品の化学の基礎的なことを説明できること
教科書
化学基礎(数研出版)
化学(数研出版)
これでわかる化学(2012) (三共出版)
これでわかる化学演習(2012) (三共出版)
参考書
なし
授業の進め方
 授業は、基本的に教科書に従って進めるが、できるだけ身近な物質や新しい物質、環境問題との関係を取り上げる。前期後期各1回程度の学生実験と分子模型の利用により理解を助ける。また、授業中の小テストや演習、宿題などにより、理解の定着をはかる。
授業内容
前期 自己点検 後期 自己点検
1 化学1重要項目復習、化学式・物質量 1 可逆反応と化学平衡
2 物質の状態変化 2 化学平衡と質量作用の法則
3 分子の熱運動 3 質量作用の法則を用いた計算とル・シャトリエの原理溶解平衡
4 気体の性質 4 電離平衡と塩の加水分解
5 気体の状態方程式 5 平衡の理論を用いたpH計算緩衝作用と緩衝液
6 混合気体の分圧 6 緩衝作用と緩衝液
7 溶液の性質、溶媒および溶質の極性と溶解度 7 溶解平衡と溶解度積
8 中間試験 8 中間試験
9 濃度の計算と固体の溶解度、気体の溶解度とヘンリーの法則 9 元素の分類、典型元素・遷移元素・金属元素・非金属元素
10 希薄溶液の性質(蒸気圧降下・沸点上昇と凝固点降下・浸透圧・電解質の束一的性質) 10 鉄・銅・アルミニウムの製錬法
11 コロイド溶液 11 炭化水素の分類
12 反応速度(1)反応速度について 12 官能基と有機化合物の性質
13 反応速度(2)反応速度式と温度の影響 13 糖類・タンパク質の基本的構造
14 触媒とその応用 14 合成樹脂、高分子の基礎
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験を75%、(小テスト、実験レポート、課題レポート、宿題)を25%として算出し成績点として評価する。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
化学1の内容をよく理解していること、数学の指数計算、対数計算ができることを前提とする。
毎回の授業をよく聴き必ず復習すること。身の回りの物質に関心を持ってほしい。

本科目は専門基礎科目であり、卒業までに必ず取得しなければならない科目である。60点未満で単位取得できなかった場合は、必ず追認試験で取り返し、また欠課超過で取得できない場合は進級できない。