平成26年度 シラバス

授業科目				担当教員						開講期
化学1				矢野　潤・柴田　亮						通年
科目番号				対象学年				履修上の注意		単位数
102430				1年　全学科				必修		3単位
授業概要 　すべての物質を構成する基本粒子の構造、元素の周期律、化学結合、および、物質の状態変化、気体・液体の性質について学習する。また、原子量・物質量と化学変化の量的関係に対する計算力をつける。さらに、化学変化に伴う熱の出入りや反応速度と化学平衡の概念を理解し、基本的な化学変化として、酸・塩基反応について学習する。 　　到達目標 　　　1. 第4周期までの元素および主要元素の元素記号を覚える。 　　　2. 物質の成り立ちを原子、分子、イオンで説明できること。 　　　3. 原子量、分子量の計算ができること。 　　　4. 質量と物質量（モル）の相互換算ができること。 　　　5. 溶液のモル濃度の計算ができること。 　　　6. ブレンステッドの酸・塩基反応を説明できること。 　　　7. 水溶液中の水素イオン濃度とpHの計算ができること。 　　　8. 酸化還元と電気分解の関係が説明できること。 　　　9. 物質の三態、状態変化を理解すること。 　　　10. 気体の性質、温度・圧力・体積の関係を理解すること。
教科書 化学基礎（東京書籍） 化学（東京書籍） これでわかる化学（三共出版） これでわかる化学問題集（三共出版） 参考書 なし
授業の進め方 授業は、教科書を中心にできるだけ身近な現象にふれながら講義する。適宜、演示実験や分子模型を取り入れ、各期1〜2回の学生実験を行なう。授業中の小テスト、演習、宿題などにより、理解の定着をはかる。
授業内容 前期 自己点検 後期 自己点検 1 物質と生活、元素記号、物質の種類 1 酸化還元反応 2 原子の構造と電子配置 2 酸化剤と還元剤 3 イオン 3 金属のイオン化傾向 4 元素の周期表 4 電池 5 原子の電子配置 5 電気分解 6 化学式 6 電気分解とファラデーの法則 7 化学結合 7 学生実験（電気分解） 8 中間試験 8 金属の製錬 9 原子量と分子量 9 中間試験 10 物質量（モル） 10 物質の状態変化 11 化学反応式 11 蒸気圧 12 アレニウスおよびブレンステッドの酸と塩基 12 気体の性質 13 水溶液の酸性度と水素イオン濃度 13 気体の状態方程式 14 中和反応と塩 14 混合気体の分圧 15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法 定期試験を75%、(小テスト、実験レポート、課題レポート、宿題)を25%として算出し成績点として評価する。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等) 化学は暗記科目ではない。原子の構造を理解すれば、さまざまな化学的現象が系統的に理解しやすくなる。しかし、元素記号をはじめ基本的な項目はその都度覚えていく必要がある。毎回の授業をよく聴き必ず復習をすること。四則計算や分数の計算が正確にでき、数学の指数計算は理解できることを前提とする。 本科目は専門基礎科目であり、卒業までに必ず取得しなければならない科目である。60点未満で単位取得できなかった場合は、必ず追認試験で取り返し、また欠課超過で取得できない場合は進級できない。 中学校で学んだ理科の第一分野の教科書に目を通して復習をして置いて下さい。