平成26年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
制御工学1 柏尾 知明 通年
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
130411 4年 電子制御工学科 学修単位・選択必修 2単位
授業概要
古典制御理論の基礎となる,ラプラス変換の応用,時間応答の求め方,制御系の定常特性と過渡特性の評価法,周波数領域での解析の基礎となるボード線図とベクトル軌跡について,講義とMatlabを用いたシミュレーションを併用して授業する.

  到達目標
   1. ラプラス変換の定義と制御工学で利用する諸性質を知り,応用できる.
   2. インパルス応答と重畳積分を用いた系の応答の計算法を知り,応用できる.
   3. 制御系の定常特性・過渡特性の評価法を知り,応用できる.
   4. 制御系のボード線図とベクトル軌跡を描くことができ,応用できる.
教科書
下西,奥平:制御工学;コロナ社
参考書
なし
授業の進め方
講義の後,理論の理解のためMatlabを用いた演習を実施する.
授業内容
前期 自己点検 後期 自己点検
1 自動制御の考え方、その歴史と分類  1 伝達関数の基本形
2 ラプラス変換の定義と基本的な関数のラプラス変換 2 フィードバック制御系の定常特性(1)
3 信号の伝達とブロック線図 3 フィードバック制御系の定常特性(2)
4 ラプラス変換の計算(1) 4 フィードバック制御系の過渡特性(1)
5 ラプラス変換の計算(2) 5 フィードバック制御系の過渡特性(2)
6 ラプラス逆変換 6 (Matlab演習)Matlabの基本操作
7 ラプラス逆変換の計算と応用 7 (Matlab演習)制御系の定常偏差・過渡応答
8  <前期中間試験> 8  <後期中間試験>
9 ラプラス変換の応用−微分方程式の解法(1) 9 周波数応答の定義
10 ラプラス変換の応用−微分方程式の解法(2) 10 ボード線図(1)
11 たたみこみ積分と伝達関数 11 ボード線図(2)
12 ブロック線図の等価変換(1) 12 ベクトル軌跡(1)
13 ブロック線図の等価変換(2) 13 ベクトル軌跡(2)
14 フィードバック制御系のブロック線図 14 (Matlab演習)ボード線図・ベクトル軌跡
15 <前期末試験> 15 <学年末試験>
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので,(90時間−講義時間)以上の自学自習を必要 とする.したがって,科目担当教員が課した課題の内,{(90時間−講義時間)×3 /4} 時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない.(各課題ごとの時間は 担当教員が設定する.)

定期試験:70%,Matlab演習・演習問題のレポート:30%で評価する.
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
事前学習として,関連科目である数学A-1,2,3,B-1,2,3,基礎電気数学の復習を行なっておく必要がある.また本内容は,関連科目である制御工学2,計算機制御につながっていく.
制御工学は電気,機械,化学系をはじめ,システムを数学モデルで表現し,これを安定かつ効率的に運用することを目的とする基礎理論である.多くの工学分野への応用が期待できるので,Matlabを用いた演習を併用して理解を深めて欲しい.
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
    B-1