平成26年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
環境化学 次田泰裕 後期
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
140507 5年 生物応用化学科 学修単位・必修 1単位
授業概要
本講義では、近年の環境化学技術・地球環境問題の大筋を学習する。特に、地球環境問題を太陽系惑星としての地球という視点からの理解を深める。環境化学技術では、影響や効果の程度を定量的に把握することに重点をおく。
地球環境問題では、問題を提起し、その防止、リサイクル技術などの講義を通して、環境への影響を主体的に考えることのできる知識を修得させるとともに、自分の意見を発表できることを目標とする。
  到達目標
   1. 地球上で起こっている種々の環境問題を説明できること。
   2. 資源エネルギー循環型社会の重要性を説明できること。
   3. 酸性雨の発生メカニズムと防止技術の概要を説明できること。
   4. 温室効果ガスとその固定化技術の概要を説明できること。
   5. ダイオキシン類の処理技術の概要を説明できること。
   6. 環境保全技術の概要を説明できること。
教科書
配布プリント
参考書
地球環境工学 金成 英夫 著 (東洋書店)
地球環境化学 早川 豊彦 編修 (実教出版)
One Earth,one home
各種学会誌論文
授業の進め方
板書を基本とし、適時、プリントを配布し、加えて視聴覚教材も活用しながら講義形式で行う。特に、ワープロ等ではなく、自らの手で、鉛筆を持ち、丁寧な字で、自分の考えを論理的に表現できることに重点をおく。
授業内容
自己点検 
1 太陽系惑星としての地球
2 地球環境問題の概要
3 我が国における大気汚染問題への対応
4 酸性雨の科学
5 酸性雨の防止技術
6 温室効果ガスの現状と対策
7 環境共生型社会における廃棄物処理のあり方
8 資源・エネルギーと循環型社会
9 中間試験
10 環境保全技術1(単位の理解と定量化 1)
11 環境保全技術1(単位の理解と定量化 2)
12 環境保全技術1(単位の理解と定量化 3)
13 環境保全技術2(再生可能エネルギー 1)
14 環境保全技術2(再生可能エネルギー 2)
15 期末試験
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、(45時間−講義時間)以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(45時間−講義時間)×3/4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。(各課題ごとの時間は担当教員が設定する。)
定期試験(中間と期末の合計100%)で評価する。ただし、後期試験での努力の結果が顕著であれば、評価する。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
 理解を確実なものとするために、環境化学の専門科目である無機化学、分析化学、有機化学、物理化学などを習得しておくことが重要である。本科目は、環境と人間、技術者倫理と密接に関連しており、さらに、専攻科生物応用化学専攻の環境化学特論、先端化学産業概論へ続く科目である。
 本講義で学ぶ内容は、環境技術の重要な専門基礎知識である。資源循環型社会を目指し、日進月歩の環境工学技術に対応するには、 これらの知識が必要である。
原則、講義の中で、自分の意見をしっかり表現できることを目標とする。
また、国際的な技術者育成の観点から、英語での講義も適時織り込みながら、定期試験においても英語での設問と解答方式も組み合わせて実施する。加えて、最近の国際的な事象を紹介することにより、現場主義と臨場感を体験してもらう。
 モットーとして、「 Out of mind, out of sight」
 心、ここに有らざれば、目れど見えず
より良い理解のためには、しっかり観察することを繰り返し講義の中で主張する。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
      A-1