平成26年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
高分子化学概論 間淵 通昭 前期
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
630101 1年 生物応用化学専攻 選択必修 1単位
授業概要
高分子は、自然界に見られる繊維や食品、人間の手によって合成されたプラスチックやフィルムなど、生活に欠かせない材料となっている。本授業では高分子の科学史、ラジカル重合およびイオン重合による高分子の合成、高分子の反応を学ぶ。これらを通じて、特に教育目標に掲げた高分子化学などの専門知識とそれらを応用化学と生物工学の諸問題の解決に利用できる能力を培う。
  到達目標
   1. 合成高分子化合物の生い立ちを理解し、説明できること。
   2. 高分子化合物の特徴を理解し、説明できること。
   3. 合成高分子の基本的化合物の名称および構造式を書くことができること。
   4. 合成高分子の基本的化合物の合成反応式を書くことができること。
   5. 合成高分子の基本的化合物の合成法(例、重縮合、ラジカル重合)を理解し、説明できること。
   6. 合成高分子の基本的化合物の反応機構を理解し、説明できること。
   7. 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の特徴を理解し、説明できること。
   8. 高分子反応の有用性を理解し、説明できること。
教科書
新高分子化学序論  伊勢典夫 他著  (化学同人)
参考書
機能高分子材料の化学  戸嶋直樹 著  (朝倉書店)
高分子材料最前線  尾崎邦宏 監修 松浦一夫 編著  (工業調査会)
授業の進め方
教科書やプリントを中心にした講義に加え、文献、(邦文・英文)輪読および演習を随時行うことにより理解を深める。また、化学関連の雑誌記事を題材にプレゼンテーションを行う。
授業内容
自己点検 
1 合成高分子の生い立ち(Nylon, PE)(1.6)
2 高分子合成の原理(2.1)
3 重縮合(2.2)
4 ラジカル重合とは(2.3.1)
5 開始反応と停止反応(2.3.2)
6 成長反応(2.3.3 a)
7 共重合(2.3.3 c)
8 移動反応(2.3.4)
9 アニオン重合(2.4.1 a)
10 カチオン重合(2.4.1 b)
11 開環重合(2.4.2)
12 遷移金属による重合(2.4.3)
13 重付加・付加縮合(2.5)
14 高分子反応(2.6)
15 期末試験
成績評価の方法
1回の定期試験(70%)、雑誌記事プレゼンテーション(20%)、課題提出物(10%)により評価する。
但し、授業の欠席回数が1/4を超えた場合は、原則として単位を認定しない。
学生へのメッセージ(事前学習・関連科目・履修上の注意等)
本科で学んだ有機化学分野の各種科目と関連するため、有機化学の基礎知識があらかじめ必要とされる。本科目は専攻科1年の概論科目であり、本科4,5年の生物工学コースで学んだ学生が専攻科で応用化学をより深く学ぶために必要な専門基礎知識を身につけることを目的としている。そのため、本科開講の有機合成化学と関連している。
身の回りの材料や先端技術に使用される材料として高分子は非常に重要である。巨大な分子になることによって独特の性質が現れ、様々な機能を持つようになることを多角的に学ぶ。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
      B-4