授業科目 担当教員 開講期
応用化学実験1
(Experiments in Applied Chemistry 1)
河村 秀男・勝浦 創 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
16680 4年 生物応用化学科
(応用化学コース)
必修 2単位
授業目標
物理化学系実験と機器分析系の実験を組み合わせて行なう。
物理化学系実験:物理化学の授業で学習しない内容も含めて、重要と思われる法則に関する実験をテーマとして取り上げ、法則の物理的意味を理解させることを目的とする。
機器分析系実験:機器分析の授業で学習する分析機器に限らず、分析原理を理解する上で重要と思われる実験をテーマとして取り上げる。手製の装置を用いることで、測定原理を理解させることを目的とする。
教科書
応用化学実験1テキスト  新居浜高専・生物応用化学科 編集
物理化学実験法  後藤廉平 他著  (共立出版)
参考書
入門機器分析化学  庄野利之・脇田久伸 編集  (三共出版)
物理化学実験法  鮫島実三郎 著  (裳華房)
授業の進め方
前期と後期でコースの半数ずつが本実験と応用化学実験2に分かれて行なう。班毎に2週で1テーマずつ実験を行なう。レポートの提出期限は、原則として実験終了後1週間以内とする。2回の実験内容・実験結果の発表を行う。
授業内容

第1週 実験装置、実験操作及び実験における注意点についての説明
第2、3週 実験内容の説明
第4週〜第15週
機器分析系実験
1. 原子吸光分析法
実験1:雨水(または水道水)中のナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウム
    イオンの定量
実験2:鋼中のニッケルの定量
2. サイクリックボルタンメトリー
実験1:ポテンシャルスイープ法
実験2:多重サイクル測定
3. イオンクロマトグラフィー
物理化学系実験
1. 電解質溶液の電気伝導度測定:塩化ナトリウム水溶液及び酢酸水溶液の電気伝導度を測定し、電気伝導
  度挙動に関する強電解質と弱電解質の違いを比較する。また酢酸の解離定数を算出する。
2. 凝固点降下法によるナフタレンのモル質量の決定:ナフタリン添加に伴うベンゼンの凝固点降下度を測
  定する。凝固点降下度と添加量の関係から、ナフタレンのモル質量を算出する。
3. エタノールの密度測定:オストワルドピクノメータを使用し、エタノール水溶液の密度を測定する。密
  度と濃度の関係より、エタノール及び水の部分モル体積を算出する。
第15週 実験の総括、実験器具整理
成績評価の方法
技能習熟度を含む実験結果(40%)、口頭試問等を含むレポート(50%)、出席(10%)の項目について評価を行なう。
学生へのメッセージ
実験を行なう前にあらかじめテキスト、参考書を良く読み、実験手順、各操作の目的を理解しておくことが大切である。実験を単なる手作業で終わらせてはいけない。レポートは自分のメモではなく、行なったことを他人に報告することが目的であり、読み手が理解しやすいように工夫して書くこと。口頭試問においては、理解したことを自分の言葉で説明できるように心掛けることが大切である。
学習・教育目標(複合融合)   学習・教育目標(生物応用化学) B-5