授業科目 担当教員 開講期
生物応用化学実験3
(Experiments in Applied Chemistry and Biotechnotogy 3)
桑田 茂樹・河村 秀男 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
16470 4年 生物応用化学科 必修 1.5単位
授業目標
物理化学系と機器分析系の実験を組み合わせて行う。
物理化学系実験:物理化学1、2及び生物物理化学1の授業で学習する内容から、特に重要な基礎的法則に関する実験をテーマとして取り上げ、法則の物理的意味を理解させることを目的とする。
機器分析系実験:機器分析の授業で学習する分析機器の中で、特に汎用性のある機器を用いた実験をテーマとして取り上げ、操作方法、分析原理及び理論を学習させる。
教科書
生物応用化学実験3テキスト 新居浜高専・生物応用化学科編集
物理化学実験法 後藤廉平 他著 (共立出版)
参考書
入門機器分析化学 庄野利之・脇田久伸 編集 (三共出版)
物理化学実験法 鮫島実三郎 著 (裳華房)
授業の進め方
前期と後期でクラスの半数ずつが本実験と生物応用化学実験4に分かれて行なう。班毎に2週で1テーマずつ実験を行なう。レポートの提出期限は、原則として実験終了後1週間以内とする。
授業内容
 第1週 実験装置、実験操作及び実験における注意点についての説明
第2週〜第14週
機器分析系実験
1. 分光光度法
実験1:過マンガン酸イオンの吸収スペクトルの測定及び示差法による高濃度過マンガン酸カリウムの定
     量法
実験2:pH指示薬ブロモチモールブルー(BTB)の酸解離定数の決定
2. ガスクロマトグラフ分析法
実験1:空気中のO2、N2の定量及び有機化合物の定性、定量(絶対検量線法)
実験2:未知サンプルの定性、定量及び昇温クロマトグラフ
3. 電位差滴定法
実験1:中和滴定
実験2:酸化還元滴定
物理化学系実験
  1. 安息香酸の溶解度:いくつかの温度において、水中における安息香酸の溶解度を測定し、溶解熱
     を算出する。
   2. 過酸化水素の分解反応速度:触媒存在下で過酸化水素が分解する際の反応速度、反応次数、速度
定数を決定する。さらに、速度定数の温度依存性から活性化エネルギーを評価する。
3. 活性炭へのシュウ酸の吸着:水中におけるシュウ酸の活性炭への吸着量を測定する。Freundlich
式及びLangmuir式を用いて、吸着パラメータを算出する。
   4. 粘度:分子量の異なるポリエチレングリコール水溶液の粘度をウベローデ粘度計を用いて測定
し、粘度と分子量の関係を決定する。
第15週 実験の総括、実験器具整理
成績評価の方法
技能習熟度を含む実験結果(40%)、口頭試問等を含むレポート(50%)、出席(10%)の項目について評価を行なう。
学生へのメッセージ
実験を行なう前にあらかじめテキスト、参考書を良く読み、実験手順、各操作の目的を理解しておくことが大切である。実験を単なる手作業で終わらせてはいけない。レポートは自分のメモではなく、行なったことを他人に報告することが目的であり、読み手が理解しやすいように工夫して書くこと。口頭試問においては、理解したことを自分の言葉で説明できるように心掛けることが大切である
学習・教育目標(デザイン工学)   学習・教育目標(生物応用化学) B-5