授業科目 担当教員 開講期
分析化学実験
(Experiments of Analytical Chemistry)
桑田 茂樹・西井 靖博 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
16440 2年  必修 単位
授業目標
実験テーマ毎に実験目的と解説、実技、レポート提出を行い、分析器具の使い方(安全性や廃液処理も含めて)を体得するとともに、定量分析(重量分析、容量分析)の理論を理解することを目的とする。
教科書
分析化学実験テキスト 新居浜高専・生物応用化学科 編集
参考書
定量分析  鈴木 実 編  (実教出版)
基礎分析化学  新良宏一郎 他共著  (三共出版)
高専の化学  小森三郎 監修  (森北出版)
授業の進め方
実験は、各テーマとも各自単独で行う。実験ノートに結果を記録し、レポートにまとめて提出する。レポート提出期限は、実験終了後1週間以内とする。
授業内容
前期 後期
1 分析化学実験の説明と準備 1 実験前の講義、ソーダ灰の定量
2 濃度計算の講義(説明、演習、解説) 2 実験前の講義、硫安中のアンモニアの定量、過マンガン酸カリウム標準溶液の調製(溶液作成)
3 硫酸銅中の結晶水の定量 3 容量分析(中和反応)の講義(演習、解説)、容量分析(酸化還元反応)の講義(説明、演習、解説)
4 重量分析の講義(説明、演習、解説) 4 過マンガン酸カリウム標準溶液の調製(濃度標定)、硫酸第一鉄アンモニウム中の鉄の定量
5 みょうばん中のアルミニウムの定量(ろ過まで) 5 軟マンガン鉱中のマンガンの定量
6 ニッケルの定量、みょうばん中のアルミニウムの定量 6 実験前の講義、化学的酸素消費量(COD)
7 硫酸第一鉄アンモニウム中の鉄の定量その1、オキシンによるマグネシウムの定量その1 7 チオ硫酸ナトリウム標準溶液の調製、硫酸銅中の銅の定量
8 中間試験 8 中間試験
9 重量分析の講義(演習、解説)、容量分析(中和反応)の講義(説明、演習、解説)、硫酸第一鉄アンモニウム中の鉄の定量その2、オキシンによるマグネシウムの定量その2 9 過酸化水素水の定量、よう素標準溶液の調製(溶液作成)
10 容量分析(中和反応)の実験説明、器具説明、中和練習実験 10 よう素標準溶液の調製(濃度標定)、亜硫酸ナトリウム中の亜硫酸の定量
11 炭酸ナトリウム標準溶液の調製、塩酸溶液の濃度標定 11 塩化バリウム中の塩素の定量
12 水酸化ナトリウム溶液の濃度標定、硫酸の純度測定 12 容量分析(酸化還元反応)の講義(演習、解説)、容量分析(キレート滴定)の講義(説明、演習、解説)
13 アンモニア水の純度測定 13 硫酸マグネシウム中のマグネシウムの定量
14 実験前の講義、食酢中の酢酸の定量 14 炭酸カルシウム中のカルシウムの定量
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
実技(実験態度、出欠、レポートの提出)50%、試験50%として評価する。
レポートの提出が遅延した場合、実験点を30点、2回以上遅延したり不提出の場合、実験点を0点とする。
学生へのメッセージ
高専では、将来、実践的技術者として活躍するために、実験は最も重要な科目と位置づけている。そのため何を目的に実験するのかをしっかりと意識して実験するとともに、測定結果や観測結果を解析できる能力を身につけて欲しい。また、安全に対する意識を高めるため、白衣・保護メガネの着用などに関して厳しく指導する。