授業科目 |
担当教員 |
開講期 |
無機化学2
(Inorganic Chemistry 2)
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杉本 榮佑
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通年
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科目番号 |
対象学年 |
必修・選択の別 |
単位数 |
16210
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4年 生物応用化学科
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2単位
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授業目標 無機化学に関する各論を中心に講義する。第5週では5年次の無機機能化学との関連から、合金を例にとり2元系状態図での見方と相平衡における相律の概念を徹底する。無機化学の専門基礎知識の修得と、それらを応用化学の諸問題の解決に利用できる能力を培う。製錬に関連する章では技術の信頼性、安全性や地球環境の保全についても講義する。
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- 教科書
- 無機化学 垣花秀武 他著 (広川書店)
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- 参考書
- 基礎無機化学 コットン 他著 中原勝儼 訳 (培風館)
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化学結合の基礎 松林玄悦 著 (三共出版)
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無機ファイン材料の化学 中西典彦、坂東尚周 編著 (三共出版)
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冶金物理化学演習 大谷正康、水渡英昭 著 (丸善)
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授業の進め方 授業は、教科書(第4、5週においては適宜プリント、参考書)、板書を中心に講義を進める。前期、第4週の結晶構造に関しては分子模型を使用する。後期、第11〜13週の主要元素 Cr, Mn, Fe, Cu 等については、その錯体形成ならびに構造についても講義する。
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授業内容
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前期 |
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後期 |
1 |
炭素、炭素の酸化物、炭酸塩の性質と反応
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1 |
アルミニウムの製法(製錬)と性質について
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2 |
シアンとその化合物
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2 |
アルミニウムの化合物
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3 |
ケイ素、ホウ素とそれらの化合物、ならびにケイ酸塩
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3 |
ゲルマニウム、スズについて
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4 |
固体に関する主要結晶構造の解説
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4 |
融体の熱力学(鉛製 錬技術を通じて技術の安全性、環境対策の理解を目標とする)
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5 |
固体の熱力学1(相律の適応による相平衡の理解を目標とする)
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5 |
スズ、鉛の化合物
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6 |
アルカリ金属の製法と性質
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6 |
遷移元素の通性(主としてイオンの磁性)
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7 |
アルカリ金属の炭酸塩の製法と性質
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7 |
チタンとその化合物(チタン酸バリウムについて)
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8 |
中間試験
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8 |
中間試験
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9 |
固体の熱力学2(相律の応用:アルカリ金属塩の潮解、風解、氷晶点の理解を目標とする)
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9 |
錯化合物(Werner の実験による配位説)と混成軌道
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10 |
アルカリ土類金属の製法と性質
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10 |
結晶場理論と分子軌道理論
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11 |
アルカリ土類金属の酸化物と水酸化物
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11 |
銅(特に銅製錬)、銀、金
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12 |
アルカリ土類金属のハロゲン化物、硫酸塩、炭酸塩
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12 |
クロム、マンガンの化合物
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13 |
アルカリ土類金属のハロゲン化物、硫酸 塩、炭酸塩
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13 |
鉄、コバルト、ニッケルの錯体
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14 |
亜鉛、カドミウム、水銀について
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14 |
原子核化学(元素の崩壊、放射平衡、原子核反応)
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15 |
期末試験
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15 |
期末試験
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成績評価の方法 4回の定期試験(80%)と小テスト(3〜4回)(10%)および出席状況(10%)で評価する。 |
学生へのメッセージ 前期に講義する固体の結晶構造、合金の状態図は5年次の無機機能化学、材料物性化学の専門基礎項目と成る。ここでの知識を十分理解しておかないと上記科目の理解が困難となる。従って、この項目については小テストを行うから、自分の理解度を確かめておくこと。 |
学習・教育目標(デザイン工学) |
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学習・教育目標(生物応用化学) |
B-4 |