授業科目 担当教員 開講期
高分子化学概論
(Introduction of Polymer Chemistry )
兵田 俊治 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
63280 1年 生物応用化学専攻 選択(SC-1) 1単位
授業目標
高分子は、自然界に見られる繊維や食品、人間の手によって合成されたプラスチックやフィルムなど、生活に欠かせない材料となっている。前半では高分子の科学史、ラジカル重合による高分子合成法などを学ぶ。後半はイオン重合による高分子の合成、高分子の反応、および物性について習得する。
教科書
新高分子化学序論  伊勢典夫 他著  (化学同人)
超分子化学の基礎  斎藤勝裕 著   (化学同人)
参考書
機能高分子材料の化学  戸嶋直樹 著  (朝倉書店)
高分子材料最前線  尾崎邦宏 監修 松浦一夫 編著  (工業調査会)
授業の進め方
授業は、教科書・プリントを中心としたゼミ方式の講義を進め、学生は授業中の課題および各週毎のまとめについて発表を行う。
授業内容
1 高分子概念の確立の歴史
2 合成高分子の生い立ち(Nylon, PE)
3 高分子の分子量(高分子の生成条件、分子量分布)
4 高分子合成:ラジカル重合(ラジカル重合とは)
5 高分子合成:ラジカル重合(開始-成長-停止反応)
6 高分子合成:ラジカル重合(Q-e値)
7 高分子合成:イオン重合(アニオン重合)
8 中間試験
9 高分子合成:イオン重合(カチオン重合)
10 高分子反応:熱硬化性高分子(フェノール樹脂)
11 高分子反応:官能基の変換
12 超分子化学:結晶の構造と物性
13 超分子化学:クラスター・包接化合物の構造と物性
14 超分子化学:超分子の行動、組織化
15 期末試験
成績評価の方法
定期試験と小テスト(80%)、課題提出物(10%)、平常点(10%)により評価する。
学生へのメッセージ
身の回りの材料や先端技術に使用される材料として高分子は非常に重要である。巨大な分子になることによって独特の性質が現れ、様々な機能を持つようになることを多角的に学ぶ。有機化学の基礎知識があらかじめ必要とされる。
学習・教育目標(デザイン工学)   学習・教育目標(生物応用化学) B-4