平成29年度 シラバス
授業科目
伝熱工学
担当教員
下村 信雄
開講期
後期
科目番号
110515
対象学年・学科・コース
5年 機械工学科
単位区分
自由選択
単位数
1単位
授業概要・授業方針
全ての物体は熱エネルギーを持っており、物体の間で温度差が存在すると、熱エネルギーの移動がおこる。伝熱工学特論では、熱移動の基本的な三つの形態すなわち、伝導、対流、放射について基礎的な知識を習得して、実際の伝熱の基本的な計算問題を解く能力を身に付ける。
到達目標
  1. 熱移動の基本形態を理解し、各形態の概要が説明できること。
  2. 各移動形態単体で、さらに複合での伝熱量が計算できること。
  3. 熱物質移動を理解し、エネルギ移動量が計算できること。
  4. 熱交換器に関する基本的な概念が理解でき、伝熱量が計算できること。
教科書
伝熱工学 一色尚次 北山直方 (森北出版)
参考書
伝熱工学の基礎  吉田駿 著  (理工学社)
伝熱学  西川兼康、藤田恭伸 共著  (理工学社)その他多数
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 伝熱序論、熱伝導の基礎理論 1
2 1次元定常熱伝導 1
3 熱通過 1
4 フィン 2
5 対流伝熱の理論  2
6 強制対流熱伝達(1) 2
7 強制対流熱伝達(2) 2
8 中間試験 1,2
9 自然対流熱伝達 2
10 沸騰熱伝達 3
11 凝縮熱伝達 3
12 放射伝熱 2
13 熱交換器(1) 4
14 熱交換器(2) 4
15 期末試験 1,2,3,4
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 熱移動の3形態を理解し、その概要を式化して概要説明ができる 熱移動の3形態の概要説明ができる 熱移動の3形態の概要説明ができない A・B・C
2 3形態の伝熱基礎式を適用して単体での各種計算ができ、複合時の熱通過の式を適用して計算ができる 3形態の伝熱基礎式を適用して単体での各種計算ができる 3形態の伝熱基礎式を適用して単体での各種計算ができない A・B・C
3 物質移動を伴う沸騰・凝縮伝熱の伝熱計算ができる 物質移動を伴う沸騰・凝縮伝熱の概要が説明できる 物質移動を伴う沸騰・凝縮伝熱の概要が説明できない A・B・C
4 熱交換器の伝熱を対数平均温度差を用いて計算ができる 単純な熱交換器の伝熱を対数平均温度差を用いて計算ができる 単純な熱交換器の伝熱計算ができない A・B・C
到達度評価
定期試験を80%、課題を20%で評価する。
履修上の注意
事前学習:本科4 年で学習した「熱力学」の復習をしておくこと。
関連科目:専攻科 「伝熱特論」「熱工学」
履修上の注意:伝熱工学に関する基礎用語を正しく理解し、使用する物性値については概略の大きさが認識できるようになってください。そして問題を解く場合、その内容を簡単な図で表して視覚的に理解できるように努めることが必要です。
事前学習・自己学習・関連科目
事前学習:本科4 年で学習した「熱力学」の復習をしておくこと。
関連科目:専攻科 「伝熱特論」「熱工学」
履修上の注意:伝熱工学に関する基礎用語を正しく理解し、使用する物性値については概略の大きさが認識できるようになってください。そして問題を解く場合、その内容を簡単な図で表して視覚的に理解できるように努めることが必要です。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース) B-4
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)