平成29年度 シラバス
授業科目
機械設計製図
担当教員
谷口 佳文
開講期
前期
科目番号
110512
対象学年・学科・コース
5年 機械工学科
単位区分
必修
単位数
2単位
授業概要・授業方針
 本授業では、歯車減速機の設計製図を行う。歯車減速機は変速装置の一つであり、構造が比較的簡単で動作が確実であることから、多くの産業分野で利用されている。歯車減速機には、歯車、軸、軸受などの主要な機械要素が含まれており、基礎的な機械設計製図の課題として取り上げた。
 本授業は、機械製図、機構学、材料力学、機械設計法などで学んだ知識を基にして、自分で設計計算から製図までを一貫して完成させることを目標としている。 また、決められた期限のなかで、設計計算書および図面を完成する。
到達目標
  1. 主要な機械要素の設計計算ができる。
  2. 設計計算を基に、組立図・部品図を作成できる。
教科書
歯車減速機の設計製図(配付プリント
JISにもとづく機械設計製図便覧 大西清著(理工学社)
機械設計法 三田純義、朝比奈奎一、黒田孝春、山口健二著(コロナ社)
参考書
機械設計(9)歯車減速機の設計製図 須藤敏雄著(パワー社)
授業要目
 各自に与えられた設計課題(電動機出力と回転数、出力側回転数)について、
歯車、軸、軸受等の設計計算をし、その値を基に図面を作成する。
 第1週〜第4週   設計計算
 第5週       設計計算書提出・チェック、組立図の作成
 第6週〜第8週   組立図の作成
 第9週       組立図提出・チェック、部品図の作成
 第10週〜第14週 部品図の作成
 第15週      設計計算書・製図提出
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 テキストに従って主要な機械要素を設計計算し、規格品を適切に選定できる。 テキストに従って主要な機械要素の設計計算ができる。 主要な機械要素の設計計算ができない。 A・B・C
2 設計計算を基に、加工や組立方法を考慮しながら組立図・部品図を作成できる。 設計計算を基に、組立図・部品図を作成できる。 設計計算を基に、組立図・部品図を作成できない。 A・B・C
到達度評価
設計計算書(設計計算書作成上の留意点を守っているか)            30%
寸法の正確さ(図面は設計計算書通りか、個々の部品図から製品が組み上がるか) 30%
図面(製図の基本事項を守っているか、丁寧に仕上げているか)         40%
履修上の注意
加工方法、組立など実際に作ることを念頭において、設計製図を進めるよう心がけて下さい。
各種機械要素の規格は、便覧等を利用して調べて下さい。自ら調べる習慣を身につけることが大切です。
事前学習・自己学習・関連科目
関連科目:本科1年の機械製図1、本科2年の機械製図2、本科3年の機構学・材料力学1、本科4年の機械設計法、材料力学2
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース) B-3
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)