平成29年度 シラバス
授業科目
電気工学概論2
担当教員
粂野 紘範
開講期
通年
科目番号
110508
対象学年・学科・コース
5年 機械工学科
単位区分
選択必修
単位数
2
授業概要・授業方針
発電所でつくられた電気は、変圧器、送電線、配電線を経由して工場、ビル、家庭へ送られ消費される。ここでは、交流の取り扱い、電気機器の構造・特徴、電力輸送などを解説する。
到達目標
  1. コンデンサの働きを理解し、静電容量・エネルギーを計算できること。
  2. 正弦波交流の特徴を表現し、交流電力を計算できること。
  3. 交流の基本回路を理解し、インピーダンスを計算できること。
  4. 三相交流の特徴を表現し、三相電力を計算できること。
  5. 電気機器の構造と特徴を表現できること。
  6. 整流回路とインバータの働きを説明できること。
  7. 電力輸送の仕組みを説明できること。
教科書
精選電気基礎 実教出版
参考書
なし
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 静電気と電界の復習 1
2 電界と電位 1
3 コンデンサの静電容量 1
4 コンデンサのエネルギー 1
5 臨時試験
6 正弦波交流の周期、周波数、角周波数 2
7 演習
8 中間試験
9 瞬時値、最大値、位相 2
10 交流の実効値、ベクトル表示 2
11 交流の基本回路(R,L,C)、リアクタンス 3
12 ベクトル線図 3
13 RL直列回路、インピーダンス 3
14 RC直列回路 3
15 RLC直列回路(1) 3
16 期末試験
17 前期末試験
後期 自己点検
1 RLC直列回路(2) 3
2 RL並列回路 3
3 直列共振、共振の鋭さ 3
4 交流電力、力率、無効電力 2
5 三相交流と結線法 4
6 三相電力 4
7 演習
8 中間試験
9 直流機電動機の構造・原理 5
10 誘導電動機の構造・回転磁界 5
11 同期電動機 5
12 変圧器の構造と特性 5
13 パワーエレクトロニクス 6
14 電力需要と送電・配電(電力の輸送) 7
15 電気の安全 7
16 期末試験
17 学年末試験
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 コンデンサの働きを理解し、静電容量・エネルギーを計算できる コンデンサの働きを理解できる コンデンサの働きを理解できていない A・B・C
2 正弦波交流の特徴を表現し、交流電力を計算できる 正弦波交流の特徴を表現できる 正弦波交流の特徴を理解できていない A・B・C
3 交流の基本回路を理解し、インピーダンスを計算できる 交流の基本回路を理解できる 交流の基本回路を理解できていない A・B・C
4 三相交流の特徴を表現し、三相電力を計算できる 三相交流の特徴を表現できる 三相交流の特徴を理解できていない A・B・C
5 電気機器の構造と特徴を表現できる 電気機器の構造を表現できる 電気機器の構造を理解できていない A・B・C
6 整流回路とインバータの働きを説明できる 整流回路を説明できる。 整流回路とインバータの働きを理解できていない A・B・C
7 電力輸送の仕組みを説明できる 電力輸送を理解できている 電力輸送を理解できていない A・B・C
到達度評価
定期試験(中間、期末)を80%、小テスト(臨時試験を含む)を20%の割合で評価する。
履修上の注意
機械と同様に電気も産業の基盤である。電気で動く機械、電気を使用する装置は、工場だけでなく身近なところに多数ある。電気の知識を習得することにより、将来、どのような分野を専攻しても、活躍の場がさらに拡がるだろう。
事前学習・自己学習・関連科目
電気工学概論1(4M)を履修していることが望ましい。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース) B-1
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)