平成29年度 シラバス
授業科目
計測工学
担当教員
越智真治
開講期
通年
科目番号
110409
対象学年・学科・コース
4年 機械工学科
単位区分
必修
単位数
2単位
授業概要・授業方針
機械技術者として必要な計測法について,その基礎理論と具体的応用例について学ぶ.
物理量に基づく工学量,特に機械量の計測にあたり,必要な基礎的事項を理解する.
内容は,計測を行う必要性,計測機器の特性について解説する.
到達目標
  1. 計測の誤差,次元とその表現法について理解できる
  2. 計測の不確かさを理解し,計測データを整理できる
  3. 物体(距離,長さ,運きと振動,力とトルク,強さと硬さ,流体,質量)を測る原理が理解できる
  4. 状態量(圧力,温度,湿度)を測る原理が理解できる
  5. 機械要素,形状,時間,回転速度等を測る原理が理解できる
教科書
はじめての計測工学 改訂第2版 南茂夫、木村一郎、荒木勉 著 (講談社サイエンティフィク)
参考書
絵ときでわかる計測工学 門田和雄著 (オーム社)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 計測工学と計測法の基礎 1
2 物理量の次元と単位 1
3 計測の誤差と表現法(1) 1
4 計測の誤差と表現法(2) 1
5 計測の不確かさ 2
6 実験データの整理(1) 2
7 実験データの整理(2) 2
8 中間試験
9 距離を測る 3
10 長さを測る(1) 3
11 長さを測る(2) 3
12 長さを測る(3) 3
13 動きや振動を測る(1) 3
14 動きや振動を測る(2) 3
15 期末試験
後期 自己点検
1 力やトルクを測る 3
2 強さや硬さを測る(1) 3
3 強さや硬さを測る(2) 3
4 流体を測る(1) 3
5 流体を測る(2) 3
6 流体圧力を測る(1) 4
7 流体圧力を測る(2) 4
8 中間試験
9 温度を測る 4
10 湿度を測る 4
11 質量を測る 3
12 時間と回転速度を測る 5
13 形状を測る 5
14 機械要素の計測 5
15 期末試験
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 計測・測定の定義と種類,次元,国際単位系の構成を理解し,具体的問題に適用できる 計測・測定の定義と種類,次元,国際単位系の構成について理解できる 計測・測定の定義と種類,国際単位系の構成が理解できない A・B・C
2 測定誤差の原因と種類,精度と不確かさ,合成誤差を理解し,計算で求めることができる 測定誤差の原因と種類について理解できる. 測定誤差の原因と種類,精度と不確かさ,合成誤差が理解できない A・B・C
3 物体(距離,長さ,運きと振動,力とトルク,強さと硬さ,流体,質量)の計測方法と計測機器の原理を理解し,具体的問題に適用できる 物体(距離,長さ,運きと振動,力とトルク,強さと硬さ,流体,質量)の計測方法と計測機器の原理を理解できる 物体(距離,長さ,運きと振動,力とトルク,強さと硬さ,流体,質量)の計測方法と原理が理解できない A・B・C
4 状態量(圧力,温度,湿度)の計測方法と計測機器の原理について理解し,具体的問題に適用できる 状態量(圧力,温度,湿度)の計測方法と計測機器について理解できる 状態量(圧力,温度,湿度)の計測方法が理解できない A・B・C
5 機械要素,形状,時間等の計測方法と計測機器の原理について理解し,具体的問題に適用できる 機械要素,形状,時間等の計測方法と計測機器について理解できる 機械要素,形状,時間等の計測方法が理解できない A・B・C
到達度評価
定期試験80%,課題提出20%で評価する.
履修上の注意
計測原理を理解するためには,これまで学習してきた物理,数学に加えて現在学習している専門科目(材料力学,熱力学,水力学)の知識を必要とする.計測工学は,そういった知識を融合するためのトレーニングのよい事例である.将来,柔軟な発想で新しい計測手法を考案できるよう,そのための素地を築いて欲しい.授業は,教科書・プリント・板書による講義形式で進める.内容の理解を深めるために定期的に課題を与え,レポート形式で提出する.電卓を準備すること.
事前学習・自己学習・関連科目
授業内容に対応する教科書および配布プリントの内容を事前に読んでおくこと.課題として,授業の復習となる演習問題を課すのでしっかり解けるようになっておくこと.物理,数学の知識が必要となるので復習しておくこと.
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース) B-1
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)