平成29年度 シラバス
授業科目
工作実習 2
担当教員
吉川貴士
開講期
通年
科目番号
110204
対象学年・学科・コース
2 機械工学科
単位区分

単位数
3単位単位単位
授業概要・授業方針
工作実習での実践と座学における理論とは、互いに影響を与え合いながら発展するものである。機械工作法は技術の根幹をなすものであり、鋳造、鍛造、溶接、手仕上げ及び各種工作機械の実習により理論と実践との融合を授業目標とする。また、学内に無い工作機械について工場見学等で学ぶ。
到達目標
  1. 特殊な造型、造型機を用いた造型が出きる。
  2. 下向アーク溶接が出きる。
  3. 決められた寸法にやすり仕上げが出きる。
  4. テーパ、ねじ切りが出きる。
  5. 簡単な切削工程のプログラミンングが出きる。  
  6. ボール盤・ホブ盤・研削盤等の操作が出きる。
  7. 鍛造の基本作業が安全に行える。
  8. 機械仕掛けのメカニズムを理解できる。
  9. 生産現場の安全・生産性向上における取組について理解できる。
教科書
工作実習2テキスト  新居浜工業高等専門学校・機械工学科編集
参考書
5Sの基本が面白いほど身につく本 大西農夫明 中京出版
授業要目
 第1週〜第6週(各ショップの第1テーマ)
 1.鍛造(基本練習・文鎮)2.手仕上げ(スコヤ)3.鋳造(造形機)
 4.マシニングセンタ(バイト・回転数を設定するプログラムの作成)
 5.第二機械(ボール盤)6.工場見学(生産現場の安全について)
第7週〜第12週(各ショップの第2テーマ)
 1.鍛造(エアハンマー・内パス)2.手仕上げ(スコヤ)
 3.第一機械(内径テーパ)4.CNC(刃物台オフセットの設定)
 5.第二機械(形削り盤・ホブ盤)6.工場見学(メカニズム・二足歩行ロボ)
第13週〜第18週(各ショップの第3テーマ)
 1.アーク溶接(ストリング・ウィービング)2.手仕上げ(スコヤ)
 3.第一機械(段付き軸のテーパ)4.マシニングセンタ(マシニングセンタの使用法)
 5.第二機械(形削り盤・ホブ盤)6.工場見学(学校に無い工作機械について)
第19週〜第24週(各ショップの第4テーマ)
 1.アーク溶接(多層盛1・すみ肉1)2.手仕上げ(きさげ)
 3.第一機械(ねじ切り)4.マシニングセンタ(マシニングセンタの使用法)
 5.第二機械(フライス盤・研削盤)6.工場見学
第25週〜第30週(各ショップの第5テーマ)
 1.アーク溶接(多層盛2・すみ肉2)2.手仕上げ(平板加工)
 3.第一機械(試験片作り)4.マシニングセンタ(マシニングセンタの使用法
 5.第二機械(フライス盤・研削盤)6.工場見学(各種工作機械・生産現場の改善)

到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 特殊な造型、造型機を用いた造型が出きる 造型機を用いた造型が出きる 特殊な造型、造型機を用いた造型が出きるない A・B・C
2 下向アーク溶接が出きる アーク溶接が出きる 下向アーク溶接が出ない A・B・C
3 決められた寸法(公差内)にやすり仕上げが出きる 工具を選択し、やすり仕上げが出きる 決められた寸法にやすり仕上げが出きない A・B・C
4 旋盤を用いてテーパおよびねじ切りが出きる。 旋盤を用いてテーパまたは、ねじ切りが出きる。 旋盤を用いてテーパおよびねじ切りが出きない。 A・B・C
5 マシニングセンターの切削工程のプログラミンングが出き、ものづくりができる マシニングセンターの切削工程のプログラミンングが出きる 簡単な切削工程のプログラミンングが出きない   A・B・C
6 フライス盤・ホブ盤・ボール盤・研削盤等の操作が出きる フライス盤・ボール盤等の操作が出きる スライス盤・ボール盤・ホブ盤・研削盤等の操作が出きない A・B・C
7 エアハンマーなどを使い、安全に製品をつくることができる 鍛造の基本作業が安全に行える 鍛造の基本作業が安全に行えない A・B・C
8 1モーターで複数の動きを行うメカニズムを理解できる 機械仕掛けのメカニズムを理解できる 機械仕掛けのメカニズムを理解できない A・B・C
9 生産現場での安全・生産性向上における取組について理解できる 安全・生産性向上について理解できる 生産現場の安全・生産性向上における取組について理解できない A・B・C
到達度評価
実習中の技術(50%)、工夫(10%)、興味・関心(10%)および報告書(30%)で評価する。
見学したテーマの評価は80点満点とする。
欠席したテ−マの評価は0点とする。
履修上の注意
今年度に限り、工場改修のため、一部内容を変更する場合がある。
履修上の注意:安全マニュアルにある、実習の遵守事項を守り、怪我をしないようにしてください。
実習中は実習服等を正しく着用すること。実習服を忘れた者あるいは注意を聞かない者は見学させる。
たえず創意・工夫を怠らず、素直な気持ちで取り組んでほしい。
機械工作法の講義の内容が各所に出てくるから良く注意して実習して欲しい。
工場見学におけるマナーはキャリア教育でもあるので、しっかりと意識して取り組むこと
事前学習・自己学習・関連科目
・事前学習:「工作実習1」の内容を理解しておくこと

・関連科目:「デザイン工学演習」「卒業研究」「生産システム工学」等に続く