平成29年度 シラバス
授業科目
工作実習1
担当教員
玉男木 隆之
開講期
通年
科目番号
110104
対象学年・学科・コース
1年 機械工学科
単位区分
必修
単位数
3単位
授業概要・授業方針
工作実習での実践と座学における理論とは、互いに影響を与え合いながら発展するものである。機械工作法は技術の根幹をなすものであり、鋳造、鍛造、溶接、手仕上げ及び各種工作機械の実習により、理論と実践との融合を授業目標とする。
到達目標
  1. 実習・実験を行う心構えが身についている。
  2. 精度よく長さの測定を行うことができる。
  3. 基本的な鋳型が作れる。
  4. けがき、ねじ切り、ヤスリかけができる。
  5. 旋盤の基本操作ができる。
  6. フライス盤の基本操作ができる。
  7. ボール盤の基本操作ができる。
  8. 刃物台の簡単な動きをプログラミングできる。
教科書
工作実習1テキスト  新居浜工業高等専門学校・機械工学科編集
参考書
なし
授業要目
 第1週〜第5週(前段)
実習に興味が持てるように、前段として4班に分かれて自転車の分解・組立、内燃機関の分解・組立、
ラジコンカーの分解・組立、銅の冷間鍛造を行う。また測定機器の使用説明も行う。
第6週〜第11週(各ショップの第1テーマ)
1.鋳造(基本練習・フランジ)2.手仕上げ(基本練習)3.第一機械(旋盤基本操作)
4.CNC(CNC旋盤の操作法)5.第二機械(平行台・立フライス)
6.測定・スケッチ(計測機器使用実践)
第12週〜第17週(各ショップの第2テーマ)
1.鋳造(ハンドル・みきり)2.手仕上げ(平板加工1)3.第一機械(丸棒削り)
4.CNC(外丸削りのプログラミング)5.第二機械(平行台・立フライス)
6.測定・スケッチ(限界ゲージ)
第18週〜第23週(各ショップの第3テーマ)
1.鋳造(シェルモールド)2.手仕上げ(平板加工2)3.第一機械(丸棒の旋削・穴あけ)
4.CNC(テーパ・円弧削りのプログラミング)5.第二機械(キー溝・横フライス)
6.測定・スケッチ(ボルト)
第24週〜第30週(各ショップの第4テーマ)
1.鋳造(軸受け・鋳込み)2.手仕上げ(豆ジャッキ)3.第一機械(ボルト材料)
4.CNC(プログラムの入力と切削)5.第二機械(キー溝・横フライス)
6.測定・スケッチ(ナット)
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 実験・実習の目標、心構えを理解して取り組むことができ、レポートの作成を主体的にできる。また、災害防止と安全確保のためにすべきことが分かる。 実験・実習の目標、心構えを知っている。指導の下にレポートを作成できる。また、災害防止と安全確保のためにすべきことが分かる。 実験・実習やレポートに主体的に取り組むことができない。また、災害防止と安全確保のためにすべきことを知らない。 A・B・C
2 ノギス、マイクロメータの名称、構造を理解し、使うことができる。 ノギス、マイクロメータを使うことができる。 ノギス、マイクロメータを使うことができない。 A・B・C
3 鋳物の構造や種類、欠陥等を説明でき、基本的な鋳型を主体的に作ることができる。 基本的な鋳型を指導の下に作ることができる。 鋳型を作ることができない。 A・B・C
4 けがき、ねじ切り、ヤスリかけの基本作業を主体的に行うことができる。 けがき、ねじ切り、ヤスリかけの基本作業が指導の下にできる。 手仕上げ作業ができない。 A・B・C
5 旋盤の主要部分の構造と機能を理解し、外丸削り、端面削り、段付削り等の作業を主体的に行うことができる。 旋盤を用いて外丸削り、端面削り、段付削り等の作業が指導の下にできる。 旋盤を使うことができない。 A・B・C
6 フライス盤の主要部分の構造と機能を理解し、平面削り等の作業を主体的に行うことができる。 フライス盤を用いて平面削り等の作業が指導の下にできる。 フライス盤を使うことができない。 A・B・C
7 ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業を主体的に行うことができる。 ボール盤を用いて穴あけなどの作業が指導の下にできる。 ボール盤を使うことができない。 A・B・C
8 NC工作機械の特徴と種類やプログラミングの流れを理解し、刃物台の簡単な動きをプログラミングできる。 刃物台の簡単な動きをプログラミングできる。 プログラミングすることができない。 A・B・C
到達度評価
評価は、実習への取り組み態度および技術(50%)、関心(10%)工夫(10%)及び報告書(30%)
により総合的に評価する。
見学した場合の評価は80点満点とする。
欠席した場合の評価は0点とする。
報告書については提出期限を必ず守ること。(提出が遅れた場合は単位を認めないことがある)
履修上の注意
安全マニュアルにある実習の遵守事項を守り、怪我をしないように注意をすること。
実習中は実習服等を正しく着用すること。
実習服を忘れた者あるいは注意を聞かない者は見学させる。
事前学習・自己学習・関連科目
機械工作法(2年生で講義)の内容が実習中いたるところに出てくるため、良く注意して実習して欲しい。