平成29年度 シラバス
授業科目
設計製図
担当教員
志賀信哉、平澤英之
開講期
通年
科目番号
151206
対象学年・学科・コース
2年 環境材料工学科
単位区分
必修
単位数
3単位
授業概要・授業方針
機械を合理的、かつ、経済的に設計するための基礎となる事項を修得する。設計に関する応用力学の初歩を理解し、多くの機械に共通した部品である基本的な機械要素について、その機能や設計手法を学び、作ろうとする機械を図面にあらわす基礎的能力を身につける。
到達目標
  1. JIS規格に沿った機械要素の製図ができること。
  2. JIS規格を基に設計書を作成し、それに沿った製図ができること。
  3. ねじの種類と用途が理解できること。
  4. ねじに働く力が理解できること。
  5. ボルト・ナットの必要寸法が計算できること。
  6. 圧力容器(円筒および球形)の設計ができること。
  7. 管寸法の計算およびバルブの種類が理解できること。
教科書
機械設計1 実教出版
機械設計2 実教出版
図面集 新編JIS機械製図 吉澤 武男 編著 (森北出版)
参考書
なし
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 機械設計について【講義】、 アイボルトの製図【実技】 1
2 ねじの基本【講義】、 アイボルトの製図【実技】 1, 3
3 三角ねじ【講義】、 アイボルトの製図【実技】 1, 3
4 ねじと斜面(1)【講義】、 ボルト・ナットの製図【実技】 1, 4, 5
5 ねじと斜面(2)【講義】、 ボルト・ナットの製図【実技】 1, 4, 5
6 ねじの効率【講義】、 ボルトナットの製図【実技】 1, 4, 5
7 演習問題【講義】、 ボルトナットの製図【実技】 1, 4, 5
8 中間試験
9 試験返却、復習【講義】、 ボルトナットの製図【実技】 1, 5
10 ボルト・ナットの種類【講義】、 トースカンの製図【実技】 1, 5
11 ボルトの大きさ【講義】、 トースカンの製図【実技】 1, 5
12 ねじのはめ合い部の長さ(1)【講義】、 トースカンの製図【実技】 1, 5
13 ねじのはめ合い部の長さ(2)【講義】、 トースカンの製図【実技】 1, 5
14 ねじのゆるみ止め【講義】、 トースカンの製図【実技】 1, 5
15 演習問題【講義】、 トースカンの製図【実技】 1, 5
16 期末試験
17 試験返却、復習【講義】、 玉形弁のスケッチ【実技】 1, 2
後期 自己点検
1 圧力容器の円周方向応力と軸方向応力【講義】、 玉形弁のスケッチ【実技】 1, 2, 6
2 円筒容器(薄肉円筒)の設計【講義】、 玉形弁の設計製図【実技】 1, 2, 6
3 円筒容器(厚肉円筒)の設計【講義】、 玉形弁の設計製図【実技】 1, 2, 6
4 球形容器(薄肉球)の設計【講義】、 玉形弁の設計製図【実技】 1, 2, 6
5 球形容器(厚肉球)の設計【講義】、 玉形弁の設計製図【実技】 1, 2, 6
6 圧力容器設計上の注意【講義】、 玉形弁の設計製図【実技】 1, 2, 6
7 演習問題【講義】、玉形弁の設計製図【実技】 1, 2, 6
8 中間試験
9 試験返却、復習【講義】、 ねじジャッキの設計【実技】 1, 2
10 管路の種類と選びかた(1)【講義】、 ねじジャッキの設計製図【実技】 1, 2, 7
11 管路の種類と選びかた(2)【講義】、 ねじジャッキの設計製図【実技】 1, 2, 7
12 管継手【講義】、 ねじジャッキの設計製図【実技】 1, 2, 7
13 バルブ【講義】、 ねじジャッキの設計製図【実技】 1, 2, 7
14 管路の設計【講義】、 ねじジャッキの設計製図【実技】 1, 2, 7
15 演習問題【講義】、 ねじジャッキの設計製図【実技】 1, 2, 7
16 期末試験
17 試験返却、復習【講義】、 ねじジャッキの設計製図【実技】 1, 2
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 日本工業規格(JIS)の製図法を理解し、JIS規格と対応させた機械要素の製図ができる JIS規格に沿った機械要素の製図ができる JIS規格に沿った機械要素の製図ができない A・B・C
2 JIS規格を基に必要とする性能を有する製品の設計書を作成し、それに沿った製図ができる JIS規格を基に設計書を作成し、それに沿った製図ができる JIS規格を基に設計書を作成し、それに沿った製図ができない A・B・C
3 ねじの種類と用途が理解できる ねじの種類または用途が理解できる ねじの種類と用途が理解できない A・B・C
4 ねじに働く力が具体的に理解できる ねじに働く力が抽象的には理解できる ねじに働く力が理解できない A・B・C
5 ボルトおよびナットの必要寸法が計算できる ボルトまたはナットの必要寸法が計算できる ボルトおよびナットの必要寸法が計算できない A・B・C
6 圧力容器(円筒および球形)の設計ができる 圧力容器(円筒または球形)の設計ができる 圧力容器(円筒および球形)の設計ができない A・B・C
7 管寸法の計算およびバルブの種類が理解できる 管寸法の計算またはバルブの種類が理解できる 管寸法の計算およびバルブの種類が理解できない A・B・C
到達度評価
定期試験40%、講義課題10%、実技課題50% として評価する。
全ての課題を提出すること。
履修上の注意
授業は講義を0.5時限、実技を1時限として行う。図面は定められた時間内で作製し、必ず教員のチェックを受け、訂正・修正を要する場合は、決められた期限内に再提出すること。
図面が適切に提出されない場合は単位を認めない。

『実技』前期:アイボルト、ボルト・ナット、トースカン、課題演習
    後期:玉形弁(スケッチ図、製図)、ねじジャッキの設計、課題演習
事前学習・自己学習・関連科目
 「物理」(力学分野)の基礎知識を基に学習し、後には「材料力学」「総合設計実習」「材料創成デザイン演習」等につながる科目である。
 座学ではものを設計する際の基礎を学び、実技ではアイデア→スケッチ図→図面という一連の作業を段階的に実習することで、自らのアイデアを形にすることができるようになってもらいたい。