授業科目 材料科学1 |
担当教員 當代光陽 |
開講期 後期
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科目番号 151204 |
対象学年・学科・コース 2年年 環境材料工学科 |
単位区分 |
単位数 1単位 |
授業概要・授業方針
固体(結晶)材料について、微視的な立場、この授業では原子レベルから光学顕微鏡観察レベルで、その構造と性質を関連づけて理解する基礎的な力を養う。材料の示す性質の多様性や不思議さ、そしてその構造との関連に目を向け、材料への関心を高める。
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到達目標
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授業要目 | 到達目標 との対応 |
自己点検 |
1 | 材料の定義, 材料の分類, 様々な金属材料 | 1 | |
2 | 化学結合論の基礎と材料物性 | 1 | |
3 | 結晶の定義、基本格子、ブラベー格子 | 2 | |
4 | 実際の金属結晶 -体心立方格子と面心立方格子- | 2 | |
5 | 実際の金属結晶 -稠密六方格子 | 2 | |
6 | ミラー指数 I -定義と立方晶系結晶の面の記述法- | 2 | |
7 | ミラー指数 II -立方晶系結晶の面および方位の記述法- | 2 | |
8 | 中間試験 | ||
9 | ミラーブラベー指数 I -六方晶系結晶の方向、ベクトル法と垂直射影法- | 2 | |
10 | ミラーブラベー指数 II -六方晶系結晶の面の記述法- | 2 | |
11 | 結晶中の格子欠陥の種類 -八面体および四面体位置と空隙- | 3 | |
12 | 材料試験法の概論 -引張り試験と応力ひずみ線図を中心にして- | 4 | |
13 | 金属のすべり変形 -すべり系とシュミット因子- | 4 | |
14 | X線結晶構造解析の基礎 -結晶構造の調べ方について- | 5 | |
15 | 期末試験 |
到達達成度の指標(ルーブリック) |
到達 目標 |
理想的なレベル(A)の目安 | 標準的なレベル(B)の目安 | 未到達なレベル(C)の目安 | 自己評価 |
1 | 14種類のブラベー格子の原理を理解し、その特徴について説明できる。 | 基本的な結晶構造の単位格子とその特徴について説明できる。 | 基本的な結晶構造の単位格子とその特徴について説明できない。 | A・B・C |
2 | 基本的な結晶構造におけるミラー指数(面と方向)の原理を理解し、それらを求めることができる。 | 基本的な結晶構造におけるミラー指数(面と方向)を求めることができる。 | 基本的な結晶構造におけるミラー指数(面と方向)を求めることができない。 | A・B・C |
3 | ミラー・ブラベー指数(面と方向)の原理を理解し、それらを求めることができる。 | ミラー・ブラベー指数を求めることができる。 | ミラー・ブラベー指数を求めることができない。 | A・B・C |
4 | 結晶中の八面体と四面体位置とその空隙の理論を理解し、それらについて説明できる。 | 結晶中の八面体と四面体位置とその空隙について説明できる。 | 結晶中の八面体と四面体位置とその空隙について説明できない。 | A・B・C |
5 | 金属の変形に関する理論を理解し、具体的な材料試験法を例に挙げて基礎的な説明ができる。 | 金属の変形について基礎的な説明ができる。 | 金属の変形について基礎的な説明ができない。 | A・B・C |
到達度評価
定期試験(70%)、課題(30%)により評価する。
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履修上の注意
本科目は材料工学分野における専門知識を習得する上で出発点となる科目の一つであり、基礎的事項について理解を確かなものとして欲しい。
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事前学習・自己学習・関連科目
本科目は次に学習する「環境材料工学実験1」、「材料科学2」などを理解するための基礎となる。このことから基礎的事項についての演習を行うので、確実に理解をしてほしい。
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