平成29年度 シラバス
授業科目
基礎製図
担当教員
日野孝紀
開講期
通年
科目番号
151103
対象学年・学科・コース
1年 環境材料工学科
単位区分

単位数
3単位
授業概要・授業方針
 製図は物体の形状、機能および材質などを間違いなく他人に伝える手段である。基礎製図では形状や材質を表現する基礎的な共通ルールを学ぶ。また、受講生としてのマナーについても基本的な指導を行う。
 講義は1時間とし、残りの2時間は練習ノートなどの実技を行う。実技は、講義の該当範囲を基に実施する。実技課題は定められた時間内に作成し教員のチェックを受ける。課題に訂正・修正などが必要な場合は、期限内に再提出する。
到達目標
  1. 製図法の基礎を習得できること
  2. 製図用具を正しく使い丁寧に製図できること
  3. 目的とする物体を第三角法で紙面に表現できること
  4. 製図に関する規格に従って製作図を正しく読むことができること
  5. 実技課題や定期試験対策の取組み姿勢、提出期限を守るなど受講生としてのマナーを養う
教科書
基礎製図  大西 清 著 (理工学社)
図面集 新編JIS機械製図 吉澤武男 編著 (森北出版)
練習帳 基礎製図練習ノート (実教出版)
参考書
なし
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 図面の役割 1
2 図面の必要条件 1, 2, 5
3 線の種類と用法 1, 2, 5
4 用器画法 1, 2, 5
5 図面の構成要素 1, 2, 4, 5
6 投影法の種類 1, 2, 4, 5
7 第一角法と第三角法 1, 2, 4, 5
8 中間試験
9 図面の配置 2, 3, 5
10 正面図の選択 2, 3, 5
11 寸法記入法(寸法線) 2, 4, 5
12 寸法記入法(寸法数字) 2, 4, 5
13 寸法記入法(留意点、その他) 2, 4, 5
14 寸法補助記号 2, 4, 5
15 加工方法の表現 2, 4, 5
16 期末試験
17 試験返却、復習
後期 自己点検
1 表面性状の種類 4, 5
2 表面性状の図示方法 4, 5
3 溶接記号の種類 4, 5
4 溶接記号の図示方法 4, 5
5 材料記号(鉄鋼材料) 4, 5
6 材料記号(非鉄金属) 4, 5
7 幾何公差 4, 5
8 中間試験
9 工作精度 4, 5
10 寸法公差及びはめあい 4, 5
11 はめあい方式(すきまばめ、しまりばめ) 4, 5
12 ねじの種類 4, 5
13 ねじの寸法記入法と略画法 4, 5
14 断面図示法(全断面図と片側断面図) 4, 5
15 断面図における省略図示法 4, 5
16 期末試験
17 試験返却、復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 図面の役割と種類を理解でき、製図法の基礎に沿って、図形を描くことができる。 教科書や講義ノート等の資料やアドバイスを参照しながら製図法の基礎に沿って、図形を描くことができる。 製図法の基礎に沿って、図形を描くことができない。 A・B・C
2 製図用具を正しく使った用器画法が理解でき、線の種類の区別、記号、図形を正しく描くことができる。 製図用具を使い、線の種類の区別、記号、図形を描くことができる。 製図道具を使うことができない。 A・B・C
3 目的とする品物を正しい投影法で紙面に表現した読図しやすい図面を描くことができる。 品物を正しい投影法で紙面に表現することができる。 品物を紙面に表現できない。 A・B・C
4 製図に関する規格に従って、製作図を正しく読み、丁寧に製図し正確に検図できる。 製図に関する規格に従って、製作図を読み、製図できる。 製図に関する規格に従って、製図できない。 A・B・C
5 実技課題や定期試験対策の取組み姿勢、提出期限を守るなど受講生としてのマナーが身に付いた。 課題が提出できた。 課題が提出できなかった。 A・B・C
到達度評価
 講義内容に関する定期テストを40%、実技課題を60%として評価する。
履修上の注意
 図面は、あらゆる工業分野で用いられ、設計者の意思を製作者に正確に伝えるとても重要な働きを行っています。製図規格を理解し図面を正しく読み、製図用具を正しく使用して、線の種類を明確に区別し、必要事項の記入漏れがないよう、正確、丁寧に図面を描くように心がけること。なお、授業に必要な教科書や製図道具がない場合、受講することができない。
 提出課題は、期限を厳守すること。忘れ物、課題の遅滞や未提出には、厳しく対応する。特に課題については、粗雑、不備がある、期限内に提出されない場合、評価の対象外となり単位を認めないので十分留意すること。
事前学習・自己学習・関連科目
 本シラバスは講義ノートに貼りつけ、予習や復習の時以外に講義中も授業内容が参照できるようにすること。授業内容を補足する配布プリントもノートに貼り付け良く復習しておくこと。また、実技課題に該当する授業内容を講義ノートや教科書を参照しながら良く復習し、次回の授業内容に対応する教科書を事前に予習しておくこと。
 本科目の内容は2年次の設計製図、機械工作法の基礎となる。