平成29年度 シラバス
授業科目
歴史特論
担当教員
佐伯徳哉
開講期
通期
科目番号
104230
対象学年・学科・コース
5年 全学科
単位区分
同時開講
単位数
授業概要・授業方針
日本の主要な神社のひとつである出雲大社の巨大神殿造営・遷宮の歴史を古代・中世・近世にかけて解明しながら、神社の姿や造営形態が、その時代の文化・政治・体制の在り方に規定されながら変化する因果関係を考察する。
到達目標
  1. 古文書・古絵図・考古資料や科学的分析を手掛かりに歴史を総合的に再構成して論じることができる。
  2. 日本史の全体の動きとも関連付けながら地域の歴史を論じることができる。
  3. 地域の史跡・文化財等を主体的に調査し、歴史の動きと今日に伝えられた伝統文化との関係について発表できる。
教科書
資料プリント等
参考書
なし
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 ガイダンス(授業の趣旨・進め方の説明)
2 西暦2000年 出雲大社境内遺跡発掘調査情報の概要 1
3 西暦2000年 出雲大社境内遺跡発掘調査情報の分析 1.2
4 現在の出雲大社の境内と社殿 1
5 巨大神殿の想定復元図を描く(作業) 1
6 古代の文献に見える出雲大社(1) 1.2
7 古代の文献に見える出雲大社(2) 1.2
8 中間試験
9 摂関政治時代の体制と出雲大社顛倒詐称事件(1) 1.2
10 摂関政治時代の体制と出雲大社顛倒詐称事件(2) 1.2
11 院政時代の政治体制と出雲大社の造営・遷宮(1) 1.2
12 院政時代の政治体制と出雲大社の造営・遷宮(2) 1.2
13 院政時代の政治体制と出雲大社の造営・遷宮(3) 1.2
14 院政時代の政治体制と出雲大社の造営・遷宮(4) 1.2
15 院政時代の政治体制と出雲大社の造営・遷宮(5)・地域文化財の調査法 1.2
16 期末試験
17 試験解説
後期 自己点検
1 平氏政権から鎌倉時代成立期の出雲大社造営 1.2
2 平氏政権の台頭・滅亡と鎌倉幕府の成立史 1.2
3 鎌倉幕府勢力の出雲地域への浸透 1.2
4 鎌倉時代の政治史と出雲大社造営・遷宮(1) 1.2
5 鎌倉時代の政治史と出雲大社造営・遷宮(2) 1.2
6 地域文化財の調査成果発表 1.2.3
7 古絵図からみた鎌倉時代の出雲大社周辺景観(1)ー都市・農村景観ー 1.2
8 中間試験
9 古絵図からみた鎌倉時代の出雲大社周辺景観(2)ー信仰景観ー 1.2
10 鎌倉時代後半における出雲大社造営遅滞(1) 1.2
11 鎌倉時代後半における出雲大社造営遅滞(2) 1.2
12 南北朝・室町時代における出雲大社造営 1.2
13 戦国時代の出雲大社造営と境内景観 1.2
14 地域文化財の調査成果発表 1.2.3
15 地域文化財の調査成果発表 1.2.3
16 期末試験
17 総論
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 古文書・古絵図・考古資料・科学分析を相互に関連させながら歴史を再構成し文章で表現できる。 古文書・古絵図・考古資料・科学分析個々から歴史を再構成し文章で表現できる。 古文書・古絵図・考古資料・科学分析個々の内容が理解できない。 A・B・C
2 日本史の全体の動きの座標に地域の歴史を位置づけ文章で述べることができる。 日本史の全体の動きと地域の歴史を相互に関連づけながら文章で述べることができる。 相互の関連を述べることができない。 A・B・C
3 地域の史跡・文化財から調査対象やテーマを自ら選び、歴史の座標に位置づけながらその歴史的・文化的意義ならびに今日的な意義について述べることができる。 地域の史跡・文化財から調査対象やテーマを自ら選び、歴史の座標に位置づけながら説明することができる。 地域の史跡・文化財の個別的説明しかできない。 A・B・C
到達度評価
試験70%  発表・提出物・授業に取り組む姿勢30%
履修上の注意
歴史を政治・経済・宗教・文化(技術を含む)の相互規定的関係から総合的にとらえることが重要です。
事前学習・自己学習・関連科目
歴史2で勉強した古代・中世・近世史をおさらいしておいてください。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)