平成29年度 シラバス
授業科目
化学1
担当教員
矢野 潤・石井裕二
開講期
通年
科目番号
102430
対象学年・学科・コース
1年 全学科
単位区分
必修
単位数
3単位
授業概要・授業方針
 すべての物質を構成する基本粒子の構造、元素の周期律、化学結合、および、物質の状態変化、気体・液体の性質について学習する。また、原子量・物質量と化学変化の量的関係に対する計算力をつける。さらに、酸化還元の概念を理解し、反応式の作成や量的関係についても学習する。
到達目標
  1. 第6周期までの主要な元素および主要元素の元素を覚える。
  2. 物質の成り立ちを原子、分子、イオンで説明できること。
  3. 原子量、分子量の計算ができること。
  4. 物質量(モル)と物質の質量と個数及び気体の体積の相互換算ができること。
  5. 溶液の質量パーセント濃度やモル濃度の計算ができること。
  6. 酸と塩基の定義、水素イオン濃度とpHを理解でき計算できること。
  7. 中和反応式の作成、量的計算ができること。
  8. 酸化還元の定義、酸化数と酸化還元反応との関係を理解できること。
  9. 酸化還元反応式の作成、量的計算ができること。
教科書
化学基礎(東京書籍)
化学(東京書籍)
これでわかる化学(三共出版)
これでわかる化学問題集(三共出版)
参考書
なし
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 シラバスの説明、授業の進め方の説明、化学について、物質と生活
2 純物質と混合物の理解と物質の種類と分離・精製法、単体と純物質及び物質の三態
3 原子の構造(原子番号、中性子数、質量数)、電子配置と閉殻構造
4 電子配置と元素の周期表、元素の周期表の理解(陽性、陰性、など) 1、2
5 イオン結合(イオンの生成、価数、イオン式)、小テストと解説 1、2
6 イオン結合構成物質とそれらの組成式、共有結合と電子式化学結合 1、2
7 分子と共有結合の結合様式、これまでのまとめと演習 1、2
8 中間試験、試験の解答と解説 1、2
9 金属結合と金属結晶、単位格子と充填率原子量とその概念 1、2
10 相対質量と原子量、分子量および式量とそれらの計算 1、3
11 物質量(モル)とアボガドロ数とモル質量、物質量と体積・質量・個数の関係 1、3、4
12 濃度と諸量の関係、小テストと解説 1、3、5
13 化学反応式とその意味、化学反応式の作成 1、3、4、5
14 化学反応式と量的関係、反応に過不足のある場合これまでのまとめと演習 1、3、4、5
15 これまでのまとめと演習、演習問題と解説 1、3、4、5
16 期末試験、試験の解答と解説 1、3、4、5
17 理解不充分の箇所に関する演習、解答と解説 1、2、3、4、5
後期 自己点検
1 酸と塩基の定義(アレニウスおよびブレンステッドの酸と塩基) 1、6
2 電離度の定義と酸と塩基の強弱 1、6
3 水溶液の酸性度と水素イオン濃度 1、6
4 水のイオン積とpH 1、6
5 中和反応と反応式の作成 1、7
6 塩の加水分解と弱酸と弱塩基の遊離 1、6、7
7 中和反応とその量的関係(中和t滴定) 1、5、6、7
8 小テストと解説 1、3、4、5、6、7
9 酸化と還元の概念 1、8
10 酸化数の意味と計算 1、8
11 酸化数と酸化還元の判定 1、8
12 酸化数と酸化還元の働きを示す式と意味 1、8
13 酸化還元反応と反応式の作成 1、8、9
14 酸化還元反応の量的関係 1、8、9
15 これまでのまとめと演習 1、5、8、9
16 期末試験 1、5、8、9
17 期末試験の解答と解説 1、5.8.9、
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 第6周期までの主要な元素および主要元素の元素(原子番号、元素記号、名称、安定なイオンのイオン式)を覚える。 第6周期までの主要な元素および主要元素の元素記号と名称を覚える。 第6周期までの主要な元素および主要元素の元素を覚えられない。 A・B・C
2 安定な電子配置を理解し、物質の成り立ちを原子、分子、イオンで説明できる。 物質の成り立ちを理解し、イオン結合、共有結合、金属結合を理解できる。 物質の成り立ちを原子、分子、イオンで説明できない。 A・B・C
3 相対質量と原子量の概念を理解し、分子量、式量の計算ができる。 原子量を用いて、分子量や式量の計算ができる。 原子量、分子量の計算ができない。 A・B・C
4 物質量(モル)の概念を理解し、物質量と物質の質量と個数及び気体の体積の相互換算ができる。 物質量(モル)と物質の質量と個数及び気体の体積の相互換算ができる。 物質量(モル)と物質の質量と個数及び気体の体積の相互換算ができるない。 A・B・C
5 溶液の質量パーセント濃度やモル濃度の計算ができ、それらを用いた諸量の計算ができる。 溶液の質量パーセント濃度やモル濃度を求めることができる。 溶液の質量パーセント濃度やモル濃度の計算ができない。 A・B・C
6 酸と塩基の定義、水素イオン濃度とpHを理解でき計算できる。 水素イオン濃度とpHを理解でき計算できる。 酸と塩基の定義、水素イオン濃度とpHを理解でき計算できない。 A・B・C
7 中和反応式の作成、量的計算ができる。 中和反応式の作成ができる。 中和反応式の作成、量的計算ができない。 A・B・C
8 酸化還元の定義を理解した上で、酸化数と酸化還元反応との関係を理解できる。 酸化数の計算と酸化還元反応でどの物質が酸化・還元されたかを理解できる。 酸化還元の定義、酸化数と酸化還元反応との関係を理解できない。 A・B・C
9 酸化還元反応式の作成、量的計算ができること。 酸化還元反応式の作成ができること。 酸化還元反応式の作成、量的計算ができない。 A・B・C
到達度評価
定期試験を75%、(小テスト、課題レポート、宿題)の合計を25%として算出し成績点として評価する。
履修上の注意
化学は暗記科目ではない。原子の構造を理解すれば、さまざまな化学的現象が系統的に理解しやすくなる。しかし、元素記号をはじめ基本的な項目はその都度覚えていく必要がある。毎回の授業をよく聴き必ず復習をすること。四則計算や分数の計算が正確にでき、数学の指数計算は理解できることを前提とする。

本科目は専門基礎科目であり、卒業までに必ず取得しなければならない科目である。60点未満で単位取得できなかった場合は、必ず追認試験で取り返し、また欠課超過で取得できない場合は進級できない。
中学校で学んだ理科の第一分野の教科書に目を通して復習をして置いて下さい。
事前学習・自己学習・関連科目
化学は暗記科目ではない。原子の構造を理解すれば、さまざまな化学的現象が系統的に理解しやすくなる。しかし、元素記号をはじめ基本的な項目はその都度覚えていく必要がある。毎回の授業をよく聴き必ず復習をすること。四則計算や分数の計算が正確にでき、数学の指数計算は理解できることを前提とする。

本科目は専門基礎科目であり、卒業までに必ず取得しなければならない科目である。60点未満で単位取得できなかった場合は、必ず追認試験で取り返し、また欠課超過で取得できない場合は進級できない。
中学校で学んだ理科の第一分野の教科書に目を通して復習をして置いて下さい。