平成29年度 シラバス
授業科目
工業数学A
担当教員
古城克也
開講期
前期
科目番号
600005
対象学年・学科・コース
1年 全専攻
単位区分
必修
単位数
2単位
授業概要・授業方針
工学におけるデータ分析や品質管理に通じる、統計学的推定・検定の基礎についての講義を行う。また、毎回、問題演習を行い、レポートとして提出してもらう。
到達目標
  1. 標本調査から母平均・母分散・母比率の推定ができるようにする。
  2. 標本調査から母平均・母分散・母比率の検定ができるようにする。
  3. 2次元確率変数の概念を理解する。
  4. さまざまな統計量を理解し、統計量が従う確率分布を理解する。
教科書
高専テキストシリーズ 確率統計 高専の数学教材研究会 編 (森北出版)
参考書
新確率統計 高遠節夫 他 著 (大日本図書)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
1 2次元確率変数(§5 多次元確率変数) 3
2 確率変数の和や積の平均と分散 3
3 統計量と標本分布(§6 標本分布) 3,4
4 いろいろな確率分布 3,4
5 点推定、母平均の区間推定(§7 統計的推定) 1
6 母比率の区間推定 1
7 母分散の区間推定 1
8 中間試験
9 仮説の検定(§8 統計的検定) 2
10 母平均の検定 2
11 母比率の検定、母分散の検定 2
12 母平均の差の検定(付録A3) 2
13 等分散の検定 2
14 適合度の検定、独立性の検定 2
15 連続型2次元確率変数、正規分布の再生性(§5、§6) 3,4
16 期末試験
17 試験返却
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 標本調査から母平均・母分散・母比率の区間推定ができるうえ、サンプルサイズに関する問題も解ける。 標本調査から母平均・母分散・母比率の区間推定ができる。 標本調査から母平均・母分散・母比率の区間推定ができない。 A・B・C
2 標本調査から母平均・母分散・母比率の検定ができるうえ、母平均の差・等分散・適合度・独立性の検定もできる。 標本調査から母平均・母分散・母比率の検定ができる。 標本調査から母平均・母分散・母比率の検定ができない。 A・B・C
3 離散型・連続型の2次元確率変数の確率分布、確率変数の和の平均や分散が計算できるうえ、正規分布の再生性も理解している。 離散型2次元確率変数の確率分布、確率変数の和の平均や分散が計算できる。 離散型2次元確率変数の確率分布、もしくは確率変数の和の平均や分散が計算できない。 A・B・C
4 標本調査から標本平均・標本分散などの統計量が計算でき、これらの従う確率分布を理解し、χ2分布表、t分布表などが活用できる。 標本調査から標本平均・標本分散などの統計量が計算でき、χ2分布表、t分布表などが活用できる。 標本調査から標本平均・標本分散などの統計量が計算できない、もしくはχ2分布表、t分布表などが活用できない。 A・B・C
到達度評価
定期試験を70%、レポート30%で評価する。
なお、欠課時間数が総授業時間の1/4を超えた場合は、原則として単位を認定しない。
履修上の注意
本科目は必修科目であるので、単位を修得しないと専攻科を修了できない。また、電卓(関数電卓が望ましい)を毎回持参すること。
事前学習・自己学習・関連科目
本科目は、本科4年で履修した確率統計に続くものである。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)