平成28年度 シラバス
授業科目
水力学
担当教員
谷脇充浩
開講期
通年
科目番号
110407
対象学年・学科・コース
4年 機械工学科
単位区分
選択必修
学修単位
単位数
2単位
授業概要・授業方針
経験的に,具体的に,マクロ的に,実験結果などを取り入れて,流体の流動,力学的挙動をできるだけ平易,簡潔に取り扱う。
到達目標
  1. 流体の性質を理解できる
  2. マノメータを用いて圧力を求めることができる
  3. 圧力および圧力中心を求めることができる
  4. 浮力を求めることができる
  5. 質量保存側と連続の式が理解できる
  6. 流れの状態とレイノルズ数が理解できる
  7. エネルギー保存則とベルヌーイの式が理解できる
  8. 運動量理論が理解できる
  9. 管路系のエネルギー損失を見積もることができる
教科書
流体力学,金原,築地,青木,川上,君島、桜井、清水 著 (実教出版)
参考書
演習 水力学 生井 武文、国井 行夫、木本 知男、長尾 健 著 (森北出版)
演習 流体工学: 井口學、西原一嘉、横谷眞一郎(電気書院)
授業要目 到達目標
との対応
自己点検
前期
1 ガイダンス
2 流体力学と流体の性質 1
3 流体の圧縮性と表面張力 1
4 流体の捕らえ方(演習問題) 1
5 力、応力、圧力 1,2
6 マノメータ 2
7 水力学演習1 1,2,3
8 水力学演習2 1,2,3
9 中間試験
10 全圧力と圧力中心 3
11 浮力と浮揚体の安定性 4
12 流れの速度と流れる量 5
13 流れの状態 6
14 一次元流れの場合の基礎方程式 5
15 水力学演習3 3,4,5,6
16 期末試験
17 前期の復習
後期 自己点検
1 連続の式 5
2 オイラーの運動方程式 7
3 流体におけるエネルギー保存則 7
4 ベルヌーイの定理 7
5 ベルヌーイの定理の応用 7
6 流体の速度・流量の測定1 7
7 流体の速度・流量の測定2 7
8 中間試験
9 基礎理論運動量理論の応用と計算法 8
10 運動量理論の応用と計算法1 8
11 運動量理論の応用と計算法2 8
12 管路内の流れと損失 9
13 助走区間外での円管内の流れと損失 6,9
14 管路における各種の損失 6,9
15 管路の総損失と管路の設計 9
16 期末試験
17 後期の復習
到達達成度の指標(ルーブリック)
到達
目標
理想的なレベル(A)の目安 標準的なレベル(B)の目安 未到達なレベル(C)の目安 自己評価
1 流体の性質について、定義と力学的な取り扱い方を説明できる。 流体の性質について、定義を説明できる。 流体の性質を知らない。 A・B・C
2 任意の形状のマノメータにおいて、圧力計算ができる。 単純な形状のマノメータにおいて、圧力の計算ができる。 マノメータを用いた圧力計算ができない。 A・B・C
3 任意の形状に作用する圧力および圧力中心を計算できる。 平面に作用する圧力および圧力中心を計算できる。 圧力および圧力中心を計算できない。 A・B・C
4 任意の形状および状態の浮力を計算できる。 単純な形状の浮力を計算できる。 浮力が計算できない。 A・B・C
5 続の式の導出方法を理解し、管路内の流量、流速を正しく計算できる。 連続の式を用いて、管路内の流量、流速を計算できる。 連続の式を理解できない。 A・B・C
6 レイノルズ数の定義を理解し、レイノルズ数を用いて流れの状態を説明できる。 レイノルズ数を用いて流れの状態を説明できる。 レイノルズ数を知らない。 A・B・C
7 ベルヌーイの式の導出方法を理解し、様々な流れ場においてベルヌーイの式を活用できる。 ベルヌーイの式を用いて単純な流れ場のエネルギー計算ができる。 ベルヌーイの式が理解できない。 A・B・C
8 運動量理論の導出方法について理解し、様々な流れ場に適用することができる 運動量理論を単純な流れ場に適用することができる。 運動量理論が理解できない。 A・B・C
9 ムーディ線図を用いて管摩擦係数を求めることができる。
ダルシーワイズバッハの式を用いて管摩擦損失を計算できる
ダルシーワイズバッハの式を用いて管摩擦損失を計算できる 管摩擦損失を計算できない。 A・B・C
到達度評価
合計4回の定期試験90%、ノート提出10%で評価する。
この科目は学修単位科目であるので、(90時間−講義時間)以上の自学自習を
必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(90時間−講義時間)
×3/4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。
履修上の注意
「水力学」は機械工学分野の一つの柱である。金属などの硬いイメージとは逆に、身近にある水(空気)の柔軟かつ滑らかな性質を取り扱う。毎日、飲んだり触れたりする水(空気)の性質や“流れ”について工学的に理解しよう
事前学習・自己学習・関連科目
専門基礎科目となる「物理」について復習しておくこと。
関連科目:「流体機械(5年)」、「流体力学特論(専攻科)」、「機械設計製図(5年)」において基礎となる科目である。
学習・教育目標
(生産工学・機械工学コース)  B-4
(生産工学・環境材料工学コース)
(生物応用化学)
(電子工学)