平成25年度 シラバス
授業科目 担当教員 開講期
基礎電子回路 和田 直樹 通年
科目番号 対象学年 履修上の注意 単位数
121310 3年 電気情報工学科 2単位
授業概要
電子回路は電磁気や電気回路と同様に電気工学での基礎科目である。本基礎電子回路では、半導体素子(ダイオード、トランジスタ、FETなど)の基本特性とそれらを用いた小信号増幅回路の動作原理と基本特性を理解する。

  到達目標
   1. 半導体素子の代表であるダイオード、トランジスタ、FETの特性が理解できること。
   2. トランジスタ増幅回路の基本的な動作原理と回路の特徴、種類が理解できること。
   3. トランジスタ増幅回路におけるhパラメータを用いた等価回路と各種計算が理解できること。
   4. トランジスタのバイアス回路が理解できること。
   5. 負帰還増幅回路の原理、特性が理解できること。
   6. FETによる基本増幅回路が理解できること。
教科書
プリント
参考書
電子回路  桜庭一郎/熊耳 忠 共著 (森北出版)
授業の進め方
授業は配布する課題プリントに沿って板書で進める。回路を数式で解析して物理的に理解できるようにする。また、理解の確認のために小テストを行う。
授業内容
前期 後期
1 ガイダンス、導体、半導体、絶縁体 1 負帰還増幅回路の原理
2 PN接合ダイオード 2 負帰還増幅回路の低域周波数特性
3 整流回路 3 負帰還増幅回路の高域周波数特性
4 バイポーラトランジスタの基本動作 4 エミッタフォロワ回路の特性
5 トランジスタの静特性とhパラメータ 5 エミッタフォロワ回路の応用  
6 トランジスタの等価回路の導出 6 電界効果トランジスタ(FET)の動作
7 演習 7 演習
8 前期中間試験 8 後期中間試験
9 2電源バイアス方式エミッタ接地増幅回路の直流動作 9 MOSFETの動作
10 2電源バイアス方式エミッタ接地増幅回路の交流動作  10 ソース接地増幅回路
11 電流帰還方式エミッタ接地増幅回路の直流動作 11 センサ回路
12 電流帰還方式エミッタ接地増幅回路の交流動作 12 ディジタル基礎回路
13 エミッタ接地増幅回路の周波数特性 13 ディジタル応用回路
14 演習 14 演習
15 前期期末試験 15 後期期末試験
成績評価の方法
定期試験70%、小テストや課題提出物30%で評価する。
学生へのメッセージ
暗記や現象論だけでなく、自ら数式を建てて物理的に理解することが重要である。また、授業は先生からの一方通行ではなく、疑問に思ったことはその場で質問、議論して、クラス全体で向上する雰囲気が重要である。また、本科目は「電子回路」(4年)に継続される。無線従事者、電気主任技術者関連科目である。