平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
技術者倫理 谷本 修司・平田 傑之・内藤 出・今井 伸明・牛尾 一利・高橋 知司 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
110510 5年機械工学科 全学科 学修単位・必修 1単位
授業概要
 科学技術の進歩に伴い、技術者の判断が社会や環境に与える影響について知り、技術者としての解決策の提案および実行を行わなければならないことを理解する。また、その解決策を選択するための価値(判断)について学ぶ。
  到達目標
   1. 技術的解決の結果が、社会や自然に与える影響の範囲と大きさを理解できる
   2. 技術者として意思決定の際に、セブンステップガイド法などを用いて判断できる
   3. リスクマネージメントの基本を理解できる
   4. 技術者として倫理規定に基づいた判断ができる
   5. 製造物に対する技術者の責任の基本的概念を理解できる
   6. 組織の中のエンジニアとしてすべきことを考えることができる
   7. 技術者として知的財産権(特に特許権と著作権)の必要性を説明できる
教科書
はじめての工学倫理第2版  斉藤了文、坂下浩司 編  (昭和堂)
参考書
第二版大学講義技術者の倫理入門  杉本泰治、高城重厚 著  (丸善)
実践的工学倫理  中村収三 著  (化学同人)
技術者倫理の世界  藤本温 編  (森北出版)
技術者倫理入門  谷垣昌敬 監修、吉村忠与志、戸島貴代志 著  (オーム社)
はじめての工学倫理初版  斉藤了文、坂下浩司 編  (昭和堂)
授業の進め方
教科書を中心に、様々な事例を紹介しながら、説明や討論を交えて授業を進める。ほぼ毎回課題を与える。
授業内容
1 序論(なぜ技術者倫理か?)
2 工学の倫理概念について(倫理問題の解決法)
3 応用倫理(環境倫理と工学倫理)
4 リスク・マネージメント
5 セクシャル・ハラスメント
6 安全性と設計
7 企業秘密
8 倫理規定
9 工程管理
10 知的財産権
11 Profession(技術者)としての責任
12 製造物責任法
13 企業の社会的責任
14 技術者と組織の対立
15 内部告発の是非
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、22.5時間以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、17(22.5時間×3/4)時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。評価はレポート(提出物)の内容を100%として評価する。
学生へのメッセージ
科学技術が関わる事故が起こるたびに企業倫理が問題にされるが、その本質は技術者個人のモラルにある。倫理の問題に絶対的な正解はなく、ある解答には必ず反対意見があり、議論を尽くしてより優れた解答を求めることが我々のできる最善です。技術者の意思決定にはこのような倫理的側面がつきまとうことを理解し、広い視野を持つことと自分で考えることの重要性を認識してほしいと思います。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
D-2 D-2 D-2 A-2