平成24年度

授業科目					担当教員				開講期
化学工学概論					松田　晃				前期
科目番号					対象学年				必修・選択の別		単位数
110509					5年　機械工学科				選択必修		1単位
授業概要 　ものづくりの中で化学工業の果たしている役割を理解する。化学産業の生産プロセスは多種多様であるが、それらのプロセスはいくつかの要素（単位操作）に分解・整理でき、化学工場の設計と操作はこの単位操作の設計と操作により行われる。それぞれの単位操作は、化学現象を表す平衡状態と物質移動速度によって決定される。本講義により、単位操作からなる化学装置を理解でき、化学装置の基本的な設計計算ができるようにする。 　　到達目標 　　　1. 化学工学とは何かを理解する。 　　　2. 単位操作の設計の基礎になっている相平衡論と移動速度論の基礎を理解する。 　　　3. 代表な単位操作―蒸留、ガス吸収、液液抽出、固体粒子の分離―についての基本的な設計計算ができる。
教科書 橋本健治著、　ベーシック化学工学（化学同人） 参考書 水科篤郎、桐栄良三編、　化学工学概論（産業図書） 竹内雍、松岡正邦、越智健二、茅原一之共著、　解説化学工学（培風館） 小島和夫、越智健二、他4氏共著、入門化学工学 （培風館）
授業の進め方 講義と演習（宿題を含む）を組み合わせて授業を進める。講義はできるだけ対話型で行う。
授業内容 1 化学工学とは何か　 2 気液平衡関係と蒸留操作の原理 3 単蒸留操作 4 連続蒸留操作の原理 5 蒸留塔の設計 6 ガス吸収における物質移動モデル 7 ガス吸収装置の分類と構造 8 充填塔式ガス吸収装置の設計 9 中間試験 10 液液平衡関係図 11 液液抽出装置とその操作法 12 単一粒子の運動 13 液体から粒子を分離する方法 14 気体から粒子を分離する方法 15 期末試験
成績評価の方法 2 回の定期試験の結果を80%、演習（宿題）の成績を20%として評価する。
学生へのメッセージ 　機械工学科の多くの学生諸君はいずれ機械産業のものづくりの場に身を置くことになるでしょうが、機械工業だけに携わる人は少なく、時には化学工業の仕事にかかわる人も少なくないでしょう。そのとき納得できる仕事ができるように、この授業に取り組んでもらえればと期待します。なおまた欲を言えば、化学工学を学ぶことによって機械工学の理解がさらに深まればと願います。
学習・教育目標 (生産工学)						学習・教育目標 (電子工学)			学習・教育目標 (生物応用化学)
機械工学コース			環境材料工学コース
B