平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
工作実習1 玉男木 隆之 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
110104 1年 機械工学科 必修 3単位
授業概要
工作実習での実践と座学における理論とは、互いに影響を与え合いながら発展するものである。機械工作法は技術の根幹をなすものであり、鋳造、鍛造、溶接、手仕上げ及び各種工作機械の実習により、理論と実践との融合を授業目標とする。
  到達目標
   1. 精度よく長さの測定を行うことができる。
   2. 基本的な鋳型が作れる。
   3. けがき、ねじ切り、ヤスリかけができる。
   4. 旋盤のハンドル操作ができる。
   5. 刃物台の簡単な動きをプログラミングできる。
   6. フライス盤の操作ができる。
教科書
工作実習1テキスト  新居浜工業高等専門学校・機械工学科編集
参考書
なし
授業の進め方
教員1名、技術員5名の計6名で6ショップを構成し、学生は6班編成で各ショップを6週で実習する。報告書を次回実習時に提出する。
ただし、前段として3班に分かれて機械の分解、組み立てを行う。
授業内容
 第1週〜第5週(前段)
実習に興味が持てるように、前段として3班に分かれて自転車の分解・組立、内燃機関の分解・組み立て、銅の冷間鍛造を行う。また測定機器の使用説明も行う。
第6週〜第11週(各ショップの第1テーマ)
1.鋳造(基本練習・フランジ)2.手仕上げ(基本練習)3.第一機械(旋盤基本操作)4.CNC(CNC旋盤の操作法)5.第二機械(平行台・立フライス)6.測定・スケッチ(計測機器使用実践)
第12週〜第17週(各ショップの第2テーマ)
1.鋳造(ハンドル・みきり)2.手仕上げ(平板加工1)3.第一機械(丸棒削り)4.CNC(外丸削りのプログラミング)5.第二機械(平行台・立フライス)6.測定・スケッチ(限界ゲージ)
第18週〜第23週(各ショップの第3テーマ)
1.鋳造(シェルモールド)2.手仕上げ(平板加工2)3.第一機械(丸棒の旋削・穴あけ)4.CNC(テーパ・円弧削りのプログラミング)5.第二機械(キー溝・横フライス)6.測定・スケッチ(ボルト)
第24週〜第30週(各ショップの第4テーマ)
1.鋳造(軸受け・鋳込み)2.手仕上げ(豆ジャッキ)3.第一機械(ボルト材料)4.CNC(プログラムの入力と切削)5.第二機械(キー溝・横フライス)6.測定・スケッチ(ナット)
成績評価の方法
評価は実習の技術(50%)、関心(10%)工夫(10%)及び報告書(30%)により総合的に評価する。
見学した場合の評価は80点満点とする。
欠席した場合の評価は0点とする。
学生へのメッセージ
安全マニュアルにある実習の遵守事項を守り、怪我をしないように注意をすること。
実習中は実習服等を正しく着用すること。
実習服を忘れた者あるいは注意を聞かない者は見学させる。
機械工作法(2年生で講義)の内容が実習中いたるところに出てくるため、良く注意して実習して欲しい。