平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
高分子材料学 松原 靖廣 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
151503 5年 環境材料工学 学修単位・選択必修 1単位
授業概要
動物、植物など生体はことごとく高分子からできている。また最初に合成高分子として登場したのは、1938年のナイロンの登場に始まる。以来、合成高分子材料は合成繊維、ゴム、成形材として広く利用されプラスチックスの時代といえよう。高分子材料の応用はあらゆる分野にまで拡大され,今日では高分子材料の知識がなければその応用が難しくなっている。幅広い分野であるが,どのように低分子から高分子ができるのかまたそれが材料としてどのような物性を示し応用がどのように広がっていくのかということを半期の授業時間でできるだけ完結した内容で理解できるようにする
  到達目標
   1. 高分子合成化学に関する基礎知識をつける
   2. 高分子の物性に関する基礎知識をつける
   3. 高分子材料を適切に加工したり使用する知識をつける
教科書
高分子の化学 北野博己 功刀 滋 編著 宮本 真敏、前田 寧 他 共著 三共出版
補足に配布プリント
参考書
特に指定しませんが、非常にはば広い分野ですのでいろいろな高分子関連の書籍に目を通すべきです
授業の進め方
分子モデル,実際のプラスチックス,原料,製品を見せて具体的に知識と実物が結びつくよう授業を進める。
授業内容
1 第一章:高分子が高分子であること :高分子とは、高分子の分子量、高分子の構造など高分子に関する基礎知識
2 高分子が高分子であること:高分子化学のあゆみ、第二章 高分子を作る:重合反応の分類(逐次重合、連鎖重合;重縮合、付加重合、付加重縮合、開環重合・・etc.)
3 高分子合成1:重縮合(ポリエステル・ポリアミド)
4 高分子合成2:重縮合(ポリエステル・ポリアミド・ポリイミド等)
5 高分子合成3:付加重合系(ラジカル重合,イオン重合)
6 高分子合成4:付加重合系(ラジカル重合,イオン重合)共重合・モノマー反応性(Q・e論)
7 高分子合成5:配位重合(立体規則性ポリマー):付加重縮合(フェノール樹脂,尿素樹脂)重付加(ポリウレタン系,エポキシ樹脂):開環重合
8 中間試験
9 第三章:高分子の化学反応、高分子を利用して新しい高分子をつくる。機能材料の開発について(セルローズ、PVA・・・グラフト重合
10 第三章の続き第四章 高分子溶液:分子量の測定、高分子の熱力学他
11 第五章高分子の固体:高分子結晶とは、非晶質とは、ガラス転移温度とは・・etc
12 第五章高分子の固体:その2 高分子の力学 粘性、弾性、粘弾性・・etc
13 第六章機能性高分子:エンジニアリングプラスチックス他
14 第七章機能性高分子:エンジニアリングプラスチックス他 
15 期末試験
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、(90時間−講義時間)以上の自学自習を必要 とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(90時間−講義時間)×3 /4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。(課題ごとの時間は 担当教員が設定する。)
定期試験の得点を80%、演習問題や提出物の得点20%で評価する。
学生へのメッセージ
身の回りにたくさんつかわれている高分子材料です、まだまだ限りない開発への夢のある機能性材料、ハイテク材料へといろいろな思いをめぐらせて知識を整理しましょう。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
B B-1