平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
電気工学概論 久持 信 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
151306 3年 環境材料工学科 2単位
授業概要
電気の基本となる現象(電気磁気学の基礎)と、この量的取り扱い方、および電気的ないろいろな量の相互関係を理解するとともに、環境材料工学科の専門分野において、これらを活用する能力を養うことを目標とする。
  到達目標
   1. 直流回路における電圧、電流、抵抗の基本を理解できること。
   2. 直流電流における発熱作用や化学作用を理解できること。
   3. 磁気と電流の相関について、基本特性を理解できること。
   4. 電磁誘導の原理やその応用の実際について、基本的原則を理解できること。
   5. 静電気の性質と静電容量の基本について理解できること。
   6. 正弦波交流の性質や交流回路の基本的な理論を理解できること。
   7. 交流回路の電力、特に三相交流回路についてその特性を理解できること。
教科書
わかりやすい電気電子基礎 武藤高義他共著(コロナ社)
参考書
なし
授業の進め方
教科書・プリント・板書を中心に講義を進め、適宜、小テスト(または宿題)を行うことにより、電気工学の基礎的な知識を習得させる。
授業内容
前期 後期
1 直流回路の電圧・電流・抵抗 1 電磁誘導、レンツの法則、フレミングの右手の法則、発電機の原理
2 電気抵抗 2 自己誘導と相互誘導
3 オームの法則、抵抗の直列接続 3 静電気の基礎とクーロンの法則
4 抵抗の並列接続および直並列接続 4 静電誘導、静電容量とコンデンサ
5 キルヒホッフの法則、ブリッジ回路 5 コンデンサの接続
6 電流による発熱作用、電力と電力量 6 交流波形
7 電気のいろいろな作用 7 交流のベクトル表示
8 中間試験 8 中間試験
9 電流の化学作用 9 交流の基礎:抵抗、インダクタンスだけの回路
10 磁気に関するクーロンの法則、磁界と磁力線 10 静電容量だけの回路、R−L直列回路他
11 磁束と磁束密度、磁気誘導 11 RLC直列回路と直列共振回路
12 電流による磁界、アンペアの右ネジの法則 12 RLC並列回路と並列共振回路
13 磁気回路 13 交流回路の電力、三相交流発生の原理
14 電磁力、直流電動機の原理 14 三相交流の結線法、三相交流電力
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
中間試験、期末試験を80%、小テスト(または宿題)を20%として評価する。
学生へのメッセージ
自分の専門分野(材料工学)のみにこだわらず、電気工学の分野にも目を向け、幅広い学問形成をして欲しい。メカトロニクスに見られるように、すべての分野で電気・電子技術は広く利用され重要な役割を果たしている。基礎的な知識・能力を身につけ技術者として活躍されることを期待する。なお宿題の場合は学習内容の理解を確実にするため用意したものであるから、期限内に必ず提出すること。