平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
応用倫理学 谷本 修治 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
104210 5年 全学科 同時開講 2単位
授業概要
代表的な西洋倫理・哲学思想を学ぶことにより、自己の生き方を考えるという一生をかけての課題のための基礎を形成する。また、伝統的な倫理思想の学習をふまえて、生命倫理学の領域の諸問題について理解し、われわれが生きている現代社会の特質について考える。
生物応用化学科は選択必修科目です。
  到達目標
   1. 倫理思想史における基本概念を理解し、簡単に説明できるようにする。
   2. 応用倫理学とは何かを理解する。
   3. 生命倫理学とは何かを理解する。
   4. 生命と医療をめぐる諸問題について理解し、それらについて自分の意見を表明できるようにする。
   5. 現代文明の特質について理解する。
教科書
配布プリント
参考書
生命倫理のキーワード  曽我英彦・棚橋実・長島隆 編  (理想社)
バイオエシックス入門  今川道夫・香川知晶 編  (東信堂)
世界の名著 (中央公論社)
世界の大思想 (河出書房新社)
授業の進め方
必要に応じて配布する資料プリントと板書を中心に講義形式で進める。生命倫理学関連については、論理的な思考と表現に慣れることを目的に、単元ごとにレポートを課す。
授業内容
前期 後期
1 導入:倫理および応用倫理学について
仏陀の教え(1)
1 「生命倫理学」
2 仏陀の教え(2) 2 今なぜ「生命倫理学」か
3 イエスの教え(1)
3 不妊治療としての生殖技術:生殖技術の実際
4 イエスの教え(2) 4 不妊治療としての生殖技術:生殖技術の実際
5 古代ギリシアの倫理思想:価値相対主義の倫理(ソフィスト) 5 不妊治療としての生殖技術:生殖技術をめぐる諸問題
6 古代ギリシアの倫理思想:無知の知(ソクラテス) 6 不妊治療としての生殖技術:生殖技術をめぐる諸問題
7 古代ギリシアの倫理思想:プラトンとアリストテレス 7 不妊治療としての生殖技術:生殖技術をめぐる諸問題
8 科学的思考のめばえ:古代ギリシアの自然哲学(1) 8 不妊治療としての生殖技術:生殖技術の本質
9 科学的思考のめばえ:古代ギリシアの自然哲学(2)
近代的自然科学の精神
9 脳死とは
10 近代的自然科学の方法:帰納法(ベーコン) 10 脳死をめぐる議論
11 近代的自然科学の方法:演繹法(デカルト) 11 臓器移植:脳死と臓器移植、臓器移植の歴史
12 動機主義の倫理:カントの倫理思想(1) 12 臓器移植:臓器移植をめぐる諸問題
13 動機主義の倫理:カントの倫理思想(2) 13 臓器移植:臓器移植をめぐる諸問題
14 結果主義の倫理:英国功利主義の倫理思想 14 臓器移植:臓器移植の本質と思想
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験(70%)とレポート(30%)により評価する。
学生へのメッセージ
技術者である以前に教養豊かな社会人であるために、また、生命と医療をめぐる諸問題や技術者の役割を考える手がかりを探るためにも、一年の「倫理」で学んだ内容を復習するが、きっとそこに自己の4年間の精神的成長の跡を見いだすことでしょう。われわれが生きている社会を理解するためにも、新聞やTVニュース等を通じて、現代社会の動向に関心を寄せてほしい。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
D-2、D-1 D-2、D-1 D-1 A-2、D-3