平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
電気電子材料 岡田 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
121306 3年  1単位
授業概要
エレクトロニクスをはじめとする先端産業では多種多様な電気電子材料により支えられている。その材料物性は基本的な物理学・化学的原理・法則で理解できる。近年では、ナノスケールで物質構造を作成・制御して複合材料を形成し、新しい物性や機能を発現させる試みがなされている。本講では、材料各論の知識を覚えるのではなく、基礎理論を含めた立場から理解するよう学習を進め、材料物性の基礎を身に着ける。さらに、簡単なデバイスを含めて電気電子材料の応用を学ぶ。到達目標は導電材料、絶縁材料、抵抗材料および磁性材料を電子の運動から理解し、更に理解度を上げるために簡単なデバイスを含めて電気電子材料の具体例を学び、基本的概念を身に着ける事を目標とする。
  到達目標
   1. 金属・半導体・絶縁体の電気的性質を理解する
   2. 半導体のエネルギー構造と電気的特性との関連を理解する
   3. 誘電体の電気的性質を理解する
教科書
電気・電子材料 中澤 達夫、藤原 勝幸、押田 京一、服部 忍、森山 実 著 コロナ社
参考書
なし
授業の進め方
教員が一方的に講義をするのではなく、学生参加の双方向授業の講義形式を行うので、積極的に質問をして欲しい。
授業内容
1 原始内での電子配置
2 結晶構造における原子配置と電子配置
3 金属の電気伝導
4 導電用金属材料および電線とケーブル
5 金属・非金属抵抗材料
6 半導体の基礎(1)
7 半導体の基礎(2)
8 中間試験
9 半導体材料
10 誘電体の電気的性質
11 強誘電体
12 誘電体の応用
13 超伝導
14 超伝導材料および超伝導の応用
15 期末試験
成績評価の方法
到達目標が達成されているかを定期試験80%、ノートと課題提出物を20%として評価し、60%以上であれば合格とする。
学生へのメッセージ
電気・電子材料を理解するには電子の運動を理解する必要がある。しかし、諸君の習っている古典力学、電磁気学では電子の運動は理解できない。少しでも興味のある学生は初等量子力学、熱力学、統計力学等にチャレンジして欲しい。電気主任技術者、電気工事士関連科目である。