平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
電気情報基礎 皆本 佳計 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
121103 1年 電気情報工学科 専門基礎 3単位
授業概要
電気回路に対する基本概念である直流回路で扱う種々の電気系量(電圧、電流、抵抗、コンダクタンス、静電容量、電力、電力量など)の定義、単位記号及びこれらの間に成立つ関係について学習する。その過程において、直流回路において生じる合成抵抗や合成コンダクタンスおよび電圧、電流を導出する方法や問題解答の基本的な記述法についても学ぶ。
  到達目標
   1. 種々の電気系量(電圧、電流、抵抗、コンダクタンス、静電容量、電力、電力量など)の単位,これらの量の間に成り立つ関係を説明し、式が書けること。
   2. 電気回路の各要素に流れる電流、かかる電圧が導出でき、電位分布が描けること。
教科書
電気基礎 (上)  コロナ社
参考書
トレーニングノート 電気基礎(上) コロナ社
授業の進め方
授業は質問形式で学生自らが考え解答する形態をとり小テストも行う。さらに、アドバイザーによる少人数指導型の科目である「電気情報基礎演習」とも連携して授業を進める。
授業内容
前期 後期
1 履修ガイダンス、専門科目の授業の進め方、基礎知識確認試験 1 キルヒホッフの法則(1)
2 電気回路とは、電荷と電流の定義 2 キルヒホッフの法則を用いた電流の導出
3 電圧・起電力・電位(小テスト) 3 キルヒホッフの法則を用いた電流の導出
4 単位や量とその記号、単位の接頭語 4 複雑な回路の電圧・電流の導出、電位分布、合成抵抗(1)
5 オームの法則、 5 複雑な回路の電圧・電流の導出、電位分布、合成抵抗(2)
6 諸量の間に成立つ関係の記述法、単位との関連 6 電流の発熱作用
7 記述問題の解答の仕方 7 電力と電力量
8 中間試験 8 中間試験
9 抵抗の直列接続における合成抵抗1 9 コンデンサの蓄積電荷と電圧の関係
10 抵抗の直列接続における合成抵抗2 10 平行板コンデンサの静電容量・比誘電率
11 抵抗の並列接続における合成抵抗1 11 コンデンサの直列接続・並列接続
12 抵抗の並列接続における合成抵抗2 12 コンダクタンス
13 電位分布 13 インダクタンス
14 複雑な回路の電位分布、合成抵抗 14 交流の表し方
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験を70%、平常点を30%で評価する。
学生へのメッセージ
電気工学に関する重要な基礎科目である。
この科目の授業内容に関する演習を「電気情報基礎演習」で行う。小グループに分かれて指導を受ける。
この科目では、直流回路について勉強する、交流回路については2年次の回路理論1で行う。