平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
電気回路4 城戸 隆 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
130408 4年 電子制御工学科 選択必修 1単位
授業概要
 この授業は大きく分けて2つのことについて学習する。
 一つは三相交流の基本概念および三相回路の電圧・電流の関係や電力に関することである。これらを電圧・電流に関する表示法である、(1)時間変数を用いた瞬時式、(2)複素表示式および直交座標表示と極座標表示の関係、(3)フェーザ(ベクトル)表示法などを用いて解析する。
 もう一方は電気回路の過渡現象について学習する。これまでの定常状態での解析と異なり、定常状態から別の定常状態へ移り変わるときに着目する。こととき回路における電圧や電流がどんな振る舞いをするかについて学習をする。
  到達目標
   1. 三相結線(Δ結線、Y結線)における電圧・電流の位相関係を瞬時波形、ベクトル図、複素式で表せること。
   2. 電気回路の過渡現象について理解し、微分方程式を解くことで計算ができること
教科書
小亀、石亀著 基礎からの交流理論  電気学会
参考書
電気回路演習(下)  大下真二郎 著  共立出版
授業の進め方
配布したプリントの演習問題を中心に行う。
授業内容
1 多相交流の基礎(瞬時式表示)
2 三相交流の表示法(複素表示、フェーザ表示)
3 三相回路の接続法と回路上の電圧・電流の定義
4 Y―Y結線における電圧・電流の関係
5 Δ−Δ結線における電圧・電流の関係
6 Y―Δ結線における電圧・電流の関係、三相インピーダンスのΔ―Y換算
7 三相電力(皮相電力、有効電力および無効電力)
8 中間試験
9 過渡現象とはどういうものか、RL回路の過渡現象
10 RC回路の過渡現象
11 初期条件の考え方
12 交流回路の過渡現象
13 RLC回路の過渡現象
14 数値計算的手法を用いた過渡現象の解析
15 期末試験
成績評価の方法
定期試験 100% で評価する。
学生へのメッセージ
3年生で学習した回路は単相の交流回路の定常状態でのふるまいである。
この状態におけるに電圧・電流・インピーダンスがどのように計算されるかを理解し、自在に表現し、計算できる能力が必須である。この授業が始まるまでにしっかりと復習をしておくことを勧める。
また、微分方程式の解法や制御工学で学んだラプラス変換の基礎知識が必要となる。
微分方程式の解法およびラプラス変換についてよく理解をしておくことを勧める。

学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
    B-1