平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
電気磁気学2 出口 幹雄 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
130404 4年 電子制御工学科 学修単位 2単位
授業概要
電気・電子工学にまつわる技術は全て、その基本原理を電磁気学の範疇にまで遡って考えることができる。本科目では、エレクトロニクスへの応用を見据えた上で、その基礎となる電気・磁気の性質について理解を深め、静電界・静磁界、電流と磁界、電磁界中の荷電粒子の運動、電磁波、などに関わる基本的問題に対する解法を身に付けることを目標とする。

  到達目標
   1. 誘電体を含む静電界について理解していること。
   2. 電流が作る磁界について理解していること。
   3. 電磁力について理解していること。
   4. 電磁誘導について理解していること。
   5. 変位電流および電磁波について理解していること。
教科書
[入門]電磁気学 平井 紀光著  ムイスリ出版
参考書
電磁気学演習  後藤 憲一・山崎 修一郎 共編  共立出版
授業の進め方
主に板書・スライドを中心に、必要に応じて演習・演示実験を交えて講義を進める。
WebClassを用いて、資料配付・課題演習を行う。
授業内容
前期 後期
1  誘電分極のメカニズム 1  ビオ・サバールの法則
2  電気分極 2  種々の形状の電流による磁界
3  電束密度 3  電流が磁界から受ける力・ローレンツ力
4  誘電率 4  電磁界中の荷電粒子の運動(1)
5  誘電体を持つコンデンサ 5  電磁界中の荷電粒子の運動(2)
6  誘電体に働く力 6  導体の運動と誘導起電力
7  静電エネルギー 7  電磁誘導
8  中間試験 8  中間試験
9  異なる誘電体の境界条件 9  自己インダクタンスと相互インダクタンス
10  電界と磁界との対応 10  種々の導体形状のインダクタンス
11  磁気双極子 11  変位電流
12  磁性体 12  Maxwelの基本方程式
13  強磁性体  13  波動方程式と電磁波
14  板磁石とアンペールの法則 14  電磁波のエネルギーとPoyntingベクトル
15  前期末試験 15  学年末試験
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、(90時間−講義時間)以上の自学自習を必要 とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(90時間−講義時間)×3 /4} 時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。(各課題ごとの時間は 担当教員が設定する。)
成績は、4回の定期試験の結果で評価する。
学生へのメッセージ
電磁気学は、電気・電子工学にまつわるあらゆる事柄全てに、その基礎として密接に関わっている。講義中に解説する内容は基礎的なレベルに終始するが、これが実用的な観点では実際の物とどのように関わっているか、という見方を常に心掛けるようにされたい。3年の電気磁気学1で学ぶ、電荷、電界、電位、静電容量、等の概念については、既に理解していることを前提に講義する。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
    A-1