平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
化学工学3 西井靖博 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
140524 5年 生物応用化学科
(応用化学コース)
選択必修 2単位
授業概要
伝熱操作、熱・物質同時移動操作および機械的分離操作について学び、装置およびプロセス設計・解析の基礎を習得する。
  到達目標
   1. 平面および円筒状複合壁の一次元定常熱伝導問題を解くことができること。
   2. 壁を隔てた流体間の伝熱について理解し、二重管熱交換器の伝熱面積の計算ができること。
   3. 簡単な放射伝熱量の計算ができること。
   4. 蒸発缶の物質収支とエネルギー収支を立てて、伝熱面積との関係を計算できること。
   5. 湿度図表の使い方に習熟し、断熱増湿の基本的な問題が解けること。
   6. 乾燥特性曲線の説明ができ、恒率乾燥期間の乾燥速度が計算できること。
   7. Stokesの法則を利用して、単一粒子の沈降速度を計算し、分級操作に適用できること。
   8. Kozeny-Carmannの式を利用して、粒子層中の流体の圧力損失を計算し、集塵操作に適用できること。
教科書
解説化学工学改訂版  竹内雍 他著  (培風館)
参考書
入門化学工学改訂版  小島和夫 他著  (培風館)
基礎化学工学  化学工学会 編  (培風館)
化学工学入門  化学工学編修委員会 編  (実教出版)
化学工学の計算法  市原正夫 他著  (東京電機大学出版局) など
授業の進め方
講義形式で教科書と板書を中心に進める。できるだけ多くの演習問題を解かせて内容の理解を深めさせる。
授業内容
前期 後期
1 伝熱:伝熱機構の分類、平面壁の伝導伝熱 1 調湿:湿度の定義、湿り空気の性質
2 伝熱:複合壁・円筒壁などの伝導伝熱 2 調湿:湿度図表 
3 伝熱:総括伝熱係数と境膜伝熱係数 3 調湿:調湿操作と装置
4 伝熱:熱交換器の原理と設計 4 乾燥:含水率の定義、乾燥特性曲線
5 伝熱:強制対流伝熱 5 乾燥:乾燥速度と乾燥時間
6 伝熱:自然対流伝熱 6 粉粒体:粒径と粒度分布
7 伝熱:沸騰伝熱、凝縮伝熱 7 粉粒体:流体中の粉粒体の運動
8 中間試験 8 中間試験
9 伝熱:放射伝熱、黒体の熱放射 9 粉粒体:粒子層内の流動
10 伝熱:実在固体間の放射伝熱 10 粉粒体:粉砕
11 蒸発:溶液の蒸発濃縮 11 粉粒体:分級
12 蒸発:蒸発装置の物質収支と熱収支 12 粉粒体:集塵
13 蒸発:蒸発操作 13 粉粒体:凝集、沈降分離
14 蒸発:多重効用蒸発 14 粉粒体:濾過
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験の結果を80%、提出物の内容を20%として評価する。
学生へのメッセージ
伝熱、、熱・物質同時移動、機械的分離という化学工学の幅広い分野を学ぶので、予習復習を欠かさず着実に習得してもらいたい。本科目の理解のためには数学(微分積分)、物理(力学)、化学工学1(収支計算)、化学工学2(物質移動操作)に関する知識と計算力が必要とされるので十分復習しておくこと。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
      B-4