平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
化学工学2 三原太郎 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
140502 5年　生物応用化学科 学修単位・選択必修 1単位
授業概要
物質移動に基づく拡散分離操作の原理を理解し、階段接触方式と微分接触方式の代表的な操作としてそれぞれ蒸留とガス吸収を取り上げて装置設計の基礎を習得する。
　　到達目標
　　　1. 一次元定常拡散の基礎的な計算ができること。
　　　2. 二成分系気液平衡を相対揮発度を用いて表現できること。
　　　3. 回分単蒸留とフラッシュ蒸留の基本的な計算ができること。
　　　4. McCabe-Thiele法により、精留塔の理論段数が求められること。
　　　5. Henryの法則に基づき、吸収平衡の計算ができること
　　　6. 吸収操作の物質収支関係を操作線として表現できること。
　　　7. 吸収塔の塔高を計算できること。
教科書
解説化学工学改訂版　　竹内雍　他著　　（培風館）
参考書
入門化学工学改訂版　　小島和夫　他著　　（培風館）
基礎化学工学　　化学工学会　編　　（培風館）
化学工学入門　　化学工学編修委員会　編　　（実教出版）
化学プロセス工学　　小野木克明　他著　　（裳華房）
ベーシック化学工学　　橋本健治　著　　（化学同人）
化学工学の計算法　　市原正夫　他著　　（東京電機大出版局）　など
授業の進め方
講義形式で教科書と板書を中心に進める。できるだけ多くの演習問題を解かせて内容の理解を深めさせる。
授業内容
1 拡散分離操作：拡散分離操作の分類、物質移動速度とFickの法則
2 拡散分離操作:一方拡散と相互拡散
3 蒸留:蒸留概説、気液平衡
4 蒸留:回分単蒸留、フラッシュ蒸留
5 蒸留:連続精留の原理、物質収支（操作線の式）
6 蒸留:McCabe-Thieleの階段作図法、還流比と理論段数の関係
7 蒸留:蒸留塔の効率、蒸留装置の構造
8 中間試験
9 ガス吸収:ガス吸収概説、吸収平衡
10 ガス吸収:吸収速度、二重境膜モデル
11 ガス吸収:向流微分接触、物質収支（操作線の式）
12 ガス吸収:塔高（移動単位数と移動単位高さ）
13 ガス吸収:移動単位数の解析解、並流操作との比較
14 ガス吸収:吸収塔の構造と設計
15 期末試験
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、（45時間−講義時間）以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、｛(45時間−講義時間)×3/4｝時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。（各課題ごとの時間は担当教員が設定する。）
定期試験の結果を80%、提出物の内容を20%として評価する。
学生へのメッセージ
拡散物質移動操作は、化学工業において反応操作と並んで重要な位置を占める操作です。本科目では、その装置設計計算の最も基礎的で重要な事項を含んでおり、確実に習得してください。
本科目の理解のためには、数学（微分積分）、物理化学1（相平衡）、化学工学1（収支計算）の知識を必要とします。
また、質問などはWebClass上の掲示板でも受け付けています。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)		 学習・教育目標
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