平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
生物化学2  牛尾 一利 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
140431 4年 生物応用化学科
(生物工学コース)
選択必修 1単位
授業概要
まず、生物を構成する有機化合物につき、構造と物性の関連を論理的に理解できるようにする。このためやや基礎理論的な話から講義することになる。ついで、生体膜構成物質の主成分である脂質の化学について学ぶ。その後、細胞内小器官の構造と役割、特にエネルギー代謝機構について理解を深める。
  到達目標
   1. 分子間の弱い相互作用について説明できること
   2. 水分子や酸素分子等の電子配置と構造・性質について説明できること
   3. 核酸塩基やペプチド結合の共鳴構造について説明できること
   4. 生体構成物質の酸・塩基解離平衡について説明できること
   5. ATP等の高エネルギー化合物について説明できること
   6. 脂質分子の構造と機能、特に分子集合体の形成について説明できること
   7. 細胞の基本構成物質と働きについて説明できること
   8. 細胞内小器官の構造と機能について説明できること。核と染色体、小胞体、ゴルジ体、ミトコンドリア、葉緑体等
教科書
コーン・スタンプ生化学  田宮信雄、八木達彦 訳  (東京化学同人)
参考書
生化学辞典  今堀和友、山川民夫 監修  (東京化学同人)
分子細胞生物学  G.Karp 著 山本正幸、渡辺雄一郎 監訳  (東京化学同人)
授業の進め方
講義形式。適宜、簡単な質問について自ら考え答えてもらう。
授業内容
1 量子から生物へ
2 水の構造と生命、生体分子間の弱い相互作用
3 有機分子と共役系(生体構成物質をよりよく理解するために)
4 核酸、ヌクレオチド補酵素、アミノ酸とタンパク質、ホルモン(「環境」ホルモンも含み論ずる)
5 ポルフィリン、鉄−イオウクラスター等の化学と生化学
6 生体構成物質の酸塩基性(化合物の構造とpKaの関係についての理解を深める)
7 生物化学反応と平衡、緩衝液、高エネルギー化合物
8 中間試験
9 細胞と生体膜、脂質の化学と生化学
10 細胞1:栄養吸収、細胞分裂と増殖
11 細胞2:構造と機能1
12 細胞3:構造と機能2
13 細胞4:生体とエネルギー1−葉緑体を中心として−
14 細胞5:生体とエネルギー2−ミトコンドリアを中心として−
15 期末試験
成績評価の方法
定期テストの点数(100%)で評価する。
学生へのメッセージ
生命の基本である細胞をよりよく理解するための基礎講義である。現段階ではやや難解な話もあると思うが、自分の頭でよく考えるようにしてほしい。有機化学や物理化学もよく学習してゆくこと。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
      B-2、B-4