平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
生体情報工学 平野 雅嗣 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
620103 1年 電子工学専攻 選択必修 2単位
授業概要
生体情報工学分野の中でも特に、コンピュータを利用し、人体の内部を画像化するコンピュータトモグラフィーについて考える。コンピュータトモグラフィーは体外計測したデータから人体の断面を再構成する技術で、その数学的な部分は画像再構成と呼ばれており、本講義では、画像の復元と再構成・幾何学的変換技術を紹介する。
  到達目標
   1. 基本図形画像の作成、幾何学変換や画像の演算について理解できること
   2. 医用画像処理に使われる様々な処理について理解できること
   3. X線CTの画像再構成について理解できること
教科書
C言語による画像再構成の基礎  橋本雄幸・篠原広行 著  (医療科学社)
参考書
生体情報工学  赤澤堅造 著  (東京電機大学出版局)
授業の進め方
教科書に沿って演習形式で進める。C言語によるプログラミングにより理解を深める。最後に期末試験を行う。
授業内容
1 ガイダンス(授業の進め方)、第2章 C言語の基礎:関数とポインタ、乱数
2 第3章 ディジタル画像処理:実数画像、座標系、基本図形の作成
3 第3章 ディジタル画像処理:応用画像、幾何学変換
4 第3章 ディジタル画像処理:画像間演算、ファイル形式、プロファイル、補間
5 第4章 画像再構成の基礎:統計量、LSF、PSF
6 第4章 画像再構成の基礎:畳み込み、空間フィルタ
7 進度調整予備日
8 第4章 画像再構成の基礎:非線形フィルタ、フーリエ変換
9 第4章 画像再構成の基礎:周波数空間、フィルタ
10 第4章 画像再構成の基礎:MTF、デコンボリューション
11 第4章 画像再構成の基礎:相関関数、フーリエ位相相関法
12 第5章 再構成の実際:X線、2次元フーリエ変換法
13 第5章 再構成の実際:FBP法
14 第5章 再構成の実際:重畳積分法、ML-EM法、OS-EM法
15 期末試験
成績評価の方法
期末試験と報告(レポート)は各々100点満点で評価する。総合成績は、期末試験を70%、報告を30%で評価する。なお、授業の欠席回数が1/4を超えた場合は、原則として単位を認定しない。
学生へのメッセージ
授業は演習室で行う。
本講義に関連する科目としては信号処理があるが、それ以外に、特別研究でも関連する領域の研究を行っている研究室(医用画像処理、可視化技術等)もあり、特別研究の関連科目として知識を身につけておくとよい。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
    A-2