平成24年度
授業科目 担当教員 開講期
環境化学概論 兵田俊治 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
620009 2年 電子工学専攻 必修 2単位
授業概要
 最近の技術者には、課題を解決する際に、問題となる対象だけでなくそれをとりまく周囲までも含めたシステムの一部として捉える能力が必要とされる。その中でも、環境に配慮する視点をもつことは、ものづくりをする技術者に必須である。本科目では、現在の地球環境問題の大枠を理解し、製品開発における環境配慮の観点を育成することを目標とする。
  到達目標
   1. 地球環境問題の概略を理解できること。
   2. 環境保全技術について基礎的な知識を有すること。
   3. 工業製品の製造において環境に配慮する視点の重要性を理解できること。
教科書
環境化学 金原 監修 (実教出版)
配布プリント
参考書
新版ごみ読本  廃棄物学会 編  (中央法規出版)
授業の進め方
 前半は、環境問題の全体像を概観する講義を、なるべく討論を交えながらおこなう。また、レポートを課して理解を深めてもらう。後半は、これからの環境保全技術、特に工業製品の廃棄・再利用、さらには廃棄物を出さない製品製造について、各自で調べ発表してもらう。
授業内容
1 地球と環境と人間(地球の物質循環、地球環境問題)
2 大気と水の環境(大気汚染、水質汚濁)
3 土壌の環境(土壌汚染)、環境と生態系(生態系の破壊と保全)
4 資源と環境(資源の種類、再生可能なエネルギー資源)
5 廃棄物と環境(廃棄物の種類と現状、廃棄物の資源化)、物質と環境(環境中の化学物質)
6 環境の調査1(環境モニタリング、大気・水質の測定)
7 環境の調査2(土壌の測定)、生産技術と環境保全(製品のライフサイクルアセスメント)
8 煤煙および排ガスの処理(集塵、脱硫・脱硝)
9 排水の処理(物理的・化学的処理、生物学的処理)
10 廃棄物の処理と有効利用(都市ゴミの処理プロセス、産業廃棄物の処理と再利用)
11 工業製品の廃棄と再利用1(発表)
12 工業製品の廃棄と再利用2(発表)
13 廃棄物を出さない製品製造1(企業の取り組み)(発表)
14 廃棄物を出さない製品製造2(企業の取り組み)(発表)
15 期末試験
成績評価の方法
試験50%、発表30%、レポート20%。
授業の欠席回数が1/4を超えた場合は、原則として単位を認定しない。
学生へのメッセージ
本科目はものづくりの最終工程である「廃棄」を理解する科目であり、「与えられた課題を実現できるか否かの検討」に欠かせない科目である。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
    A-2、C-2