平成22年度
授業科目 担当教員 開講期
生産工学ゼミナール2 (前期) 豊田幸裕、新田敦己 (後期) 特別研究指導教員 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
610015 2年 生産工学専攻
(機械系、材料系)
必修 2単位
授業概要
前期:
<Mコース>失敗の定義、失敗の活かし方、失敗の防ざ方を、事例を通して理解する。
<Zコース>擬似的に、設定された事実に基づいて自らの立場を理解し、求められる目的に必要な情報を、体系的・効率的に収集し、分析を行う。その分析結果を整理し、全体像を理解して『要は何か?』をまとめ、分り易いチャートを作成して、それを説明し、理解を得る能力を養う。
後期:
<Mコース>特別研究の内容について低学年や教員など対象を替えたブレゼンを英語で行う。
<Zコース>技術論文を読解することによって次の能力を養う。
正確な英文読解力と日本語文章力。内容理解のために疑問を自主的に解決する能力、内容を他人に説明して理解させる能力を身に付ける。最新の研究情報に触れて、自分の研究的スタンスを認識できる。
  到達目標
   1. <Zコース>いつ、どのようなことを知る必要があるのか?何を知ればどのようなことが分るのか?等を明確にし、いくつかの事実に基づいて、周りに起こっていることを把握し、その中で自らの立場が理解できること。
   2. 目的に基づいて、必要な情報は何で、どのように収集し、それをどのように整理してまとめるかを明確にして、体系的・効率的な情報収集と分析ができること。
   3. 自分の考えやアイデアを説明して理解を得るために、相手を効果的に説得する方法として、データのチャート化が有効であり、作成の目的と基本的な書き方のルール(見て美しく、理解されやすいこと)に則ったチャートが作成ができること。
   4. 多くの情報を整理し、理解し、まとめあげる時に有用な道具である、「フレームワーク(枠組み」の基本を習得し、分析結果を整理して、全体像を理解し『要は何か?』をまとめることができること。
   5. 正確な、英文読解力と日本語文章力を修得すること。
   6. 内容理解のために疑問を自主的に解決できること。
   7. 内容を他人に説明して理解させる能力を身に付けること。
   8. 最新の研究情報に触れて、自分の研究的スタンスを認識できる。
   9.  
   10. <Mコース>失敗とは何かを説明できること
   11.    失敗の活かし方を理解できること
   12.    失敗の防ぎ方を理解できること
   13.    英語による簡単な説明ができること
   14.    英語による簡単な質疑応答ができること
教科書
前期 <M>配布プリント
    <Z>配布プリント
後期 <Z>指導教員が選んだ論文等
参考書
前期 <Z>実戦!問題解決法 大前研一 他 (小学館)
        問題解決の発想と表現('04) 東千秋 他 (放送大学教科書)
    <M>失敗学のすすめ 畑村洋太郎著 (講談社)
授業の進め方
前期:
<M>プリントを中心に講義と演習で進める。
<Z>プリントを中心に講義と演習で進める。厳選された演習問題(2,3問)をできるだけ深く、かつ視点を広げて考え、内容の理解と問題発見の実践を行う。
後期:
<M>特別研究テーマについて、英語での説明文を対象に応じたプレゼン原稿を作成し、複数回プレゼンを行う。
<Z>特別研究テーマに関する論文を紹介、解説する。
授業内容
 前期
<Mコース>
 いいものづくりをするためには、失敗に学ぶことが不可欠である。
 本講義では、失敗とは何か、失敗の階層性、失敗情報の正しい伝え方について、
 事例をとおして学び、失敗を活かすシステム作りについて考察する。
<Zコース>
 問題解決の基礎は、問題を発見し有効な解決策の実行計画を立案して実行することである。
 目標を達成するために重要な『本質的問題の発見』の考え方と、
 発見に必要な情報収集や整理・統合方法を講義と演習にて実践する。

後期
<Mコース>
 1.特別研究の内容を低学年および専攻科主に対して、英語で5分程度で説明する。
 2.対象者を讐えることで英語表現や図表などの工大を行う。
 3.複数回のプレゼンにより、英語での表現(しゃべり)に慣れる。
 4.他者の発表に対して英語で質問する。
<Zコース>
 1.扱う論文は、原則として日本語または英語で書かれた論文を対象とする。
 2.専攻科学生と発表学生の指導教員が出席する。その他、聴講を希望する教員および1年生が参加する。
3.発表者は資料を配布、またはパソコンなどの表示機材を使って発表する。
4.論文の選定、和訳、内容の理解などについて指導教員は学生の相談に乗る。
成績評価の方法
前期:
<M>課題レポート100%として評価する。
<Z>演習結果とプレゼンテーション(問題発見へのアプローチ)70%、各時間の小演習(各時間の内容理解度と実習)30%
後期:
<M>英語発表100%として評価する。
<Z>発表論文の理解度を50%、発表内容を50%として評価する。

前、後期の評価を平均して総合評価とする。 
学生へのメッセージ
前期:新しい問題、前例の無い問題に直面したとき、答えを丸暗記しただけの”知識”は何の役にも立たない。
得られた情報を基に自分なりのアプローチで論理的に考え、答えを見つけて問題を解決していかなければならない。
問題を解決するためにはまず『問題を発見』することが重要で、本質的な問題を発見すれば、半分以上解決したと言っても過言ではない。ここでは問題発見を演習にて実践し、答えに至るプロセスを知っているリーダになってほしい。
後期:正確で解かりやすい原稿を作るためには、できるだけ時間を掛けなければならない。
そのためには、疑問点を意識して常に論文を持ち歩く位の気構えが必要である。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(電子工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
B,C-2,E-1,E-2 C-2,E-1