平成21年度
授業科目 担当教員 開講期
CAD製図 宮田 剛、平田傑之 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
110307 3年 機械工学科 必修 3単位
授業概要
前期前半において、製品を分解・組立を行い、構造を知る。製品の各部品の規格や寸法を調べ、スケッチする。前期後半においてCADソフトの使い方を習得する。
後期において、CADソフトを用いて、前期においてスケッチした製品の図面を作成する。
  到達目標
   1. 現物の装置を分解し、各種測定器を用いて部品の採寸ができる
   2. 機械部品の構造、加工方法や面粗さなどの基礎的事項を考慮し、スケッチできる
   3. 分解した部品の規格品を便覧などを用いて選定できる
   4. CADソフトによる部品図及び組立図の製図を行うことにより、その操作方法を習得する
教科書
JISにもとづく機械設計製図便覧(第7版)  津村 利光 閲序/大西 清 著  (理工学社) 
参考書
機械製図 林洋次 監修 文部科学省検定済教科書 (実教出版)
3次元CADから学ぶ機械設計入門 岸佐年他 共著 (森北出版)
Pro/ENGINEERによる実践3次元CADテキスト 上智大学設計製図教育委員会 編 (日刊工業新聞社)
CAD&CG Magazine Mechanical Design Technology 2005-2006(エクスナレッジ)
基礎からのマシンデザイン 伊藤廣 編者 (森北出版)
授業の進め方
前期前半は製図室を利用し、班で各パーツの担当を決め、分解・スケッチ(A4方眼紙)を行う。部品図完成後、部品構成を整理し、設計書を作成し、レポート形式にまとめる。
前期後半からは電算機室を利用し、1人1台ずつ割り当てられたパソコンを用いて、3DCADソフト”Pro/Engineer”で製図を行う。内容は、前期で作成した設計書に基づいて図面を作成していく。
授業内容
 前期
1. 授業の進め方の説明・班分け、部品点数の確認および担当
2. 計測(採寸)およびスケッチ
3. 計測およびスケッチ
4. 部品図作成
5. 部品図の検図・設計書の作成
6. 設計書の作成
7. 基本規格についてのテスト
8. 3次元CADの総説、各フィーチャーについての基本概念、3次元でのモデリングとは、など
9. 基本操作1 簡単な部品の作成
10. 基本操作2 簡単な部品の作成
11. 基本操作3 いろいろな形の部品を作成
12. 基本操作4 アセンブリ
13. 基本操作5 画面の中で立体を動かしてみる
14. 基本操作6 2次元図面作成方法
15. CAD基本操作のテスト

後期
1.〜2. 3次元CADを用いた部品図作成(樹系図、空アセンブリによる配置、設計基準)
3.〜5. 部品図作成・部品図検図・修正
6.〜8. 組立図作成・組立図検図・修正
9.3次元CADにおけるメカニズム機能(回転、モーター設定など)
10.〜12. 2次元図面で部品図作成・検図・修正
13.〜15. 2次元図面で組立図作成・検図・修正
成績評価の方法
定期試験(実技含む)70%、提出図面および提出物を30%とする。
学生へのメッセージ
1、2年生で学んだ立体の2次元投影法の製図の基礎力をもとにして、本授業では市販の機械製品を実際に分解・計測して、3次元の物体を2次元へのスケッチ・製図を行います。授業では、ノギスなどの各種ゲージを使用して部品の寸法を計測しますので、1、2年の機械工作実習における測定器の使用方法を習得しておく必要があります。また、後半ではコンピュータによる製図を行います。自分で長期の計画を立て、提出期限に遅れないよう自己管理(計画を立て、遂行)し、授業に取り組んでください。